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高校生・大学生

<by学生スタッフ> 就活経験者招き座談会

就活の苦労話から「ガクチカ」の答え方まで語り合った座談会=中日新聞本社で

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 大学生にとって最大の関心事ともいえる就職活動(就活)。どんなふうに取り組めばいい? 経団連のルール廃止の影響は? さまざまな疑問や不安を解消しようと、学生スタッフが就活経験者を招いて座談会を開き、事情に詳しい就活アドバイザーに助言をもらった。

 就活のイメージがつかめない一、二年生も参加した座談会。「何から始めた?」という初歩的な質問からスタートした。

 「入学した時から意識して、一年の五月には就活講座に出て、十月のインターンシップ(就業体験)フェアでは気になる会社と話をした」。岐阜市立女子短期大二年の清水里奈さん(19)は短期決戦の状況を語った。

 名古屋大四年の岡部宏章さん(21)の場合、三年の五月、友人が紹介してくれたOB・OG訪問で幕が開けた。「話を聞き、就活を頑張って自分が納得した企業で働くことはすごく幸せなことだと気付いてモチベーションがあがった」。十社受け、多くの人が生き生きと働くことを支えたいと考えるようになり人材コンサルタント業に就く予定だ。ITベンチャーを選んだ鳥羽商船高専五年の堀口駿さん(21)は「キャリアプランを練ることから始め、インターンシップで会社を見極め、自分自身も認めてもらえて内々定をもらった」。

 企業研究を始めている三年の学生スタッフが「就活サイトに登録したとたん、大量のメールが来て途方にくれる」ともらすと、堀口さんは「山ほどの情報から、自分にとって本当に必要な情報だけを集め、分析する力が大事」と助言をくれた。

 避けては通れない面接の話題も。経験者の多くが質問されたのは「ガクチカ」、つまり「学生時代に力を入れたこと」。「勉強でもクラブでも何かを頑張っていると壁に当たる。どう乗り越えてきたかが、企業が一番興味を持っている部分では」と岡部さん。

 志望動機と学業との関連を尋ねられた例も。食物栄養学科に属す清水さんは、バイトで人と接した経験から営業職を志望した。「栄養士にならない理由や、いかに営業職が良いと思ったかなどを鋭く聞かれた」。きちんと説明して内定を射止めたという。

 「就活期間の九割はつらかった。一時は周りの助言を聞きすぎて自分が何になりたいか分からなくなった」と打ち明けたのは愛知淑徳大四年の渡辺碧さん(22)。メーカーや金融など複数の業界の十六社を受け、第一志望でない企業との面接では、本音と建前が異なり苦しんだ。「四年の夏ごろに気持ちが定まり、希望の職種で面接を受ける中で余裕が出て手応えを感じた」。終わってみれば四社の内定を得た。

 十月に経団連が発表した就活日程ルール撤廃については意見が分かれた。撤廃後に就活する一、二年生は反対派が多く、「ルールがあると安心する」「就活が早期化して学生生活や学業に悪影響がありそう」と不安そう。一方、経験者の多くは意外にも賛成派。「すでにルールが形骸化していて撤廃しても変わらない」「学業との両立は可能。時間の使い方次第」「三年ほどで離職する人が多いが、企業との相性を考える期間が今は足りないからでは」との意見が出され、反対派も思わずうなずいた。

 就活を楽しんだと言い切った人も。行きたい一社のみ受け内定を得た名大四年の土井紫さん(22)。「心の底から行きたいと言えたし、周りにも惑わされずに済んだ」と振り返り、エールを送ってくれた。「内定はゴールではない。就活に振り回され過ぎないようにしてほしい。大学生活を目いっぱい充実させ、能力や興味の幅を増やしていたら、きっといい出合いがある」

 (名古屋外国語大二年・水野巴結、椙山女学園大三年・加治瞳美、名古屋大一年・米田明日香)

◆周りを気にし過ぎない 椙山女学園大3年・加治瞳美

 経験者の多種多様な経験や助言を聞き、周りを気にし過ぎている自分に気付けた。本格的な就活開始を控え少し焦っていたが、冷静に見つめ直す機会になったと感じる。「自分」という軸をしっかりと持ち、後悔のない就職活動をしたい。

◆まずは自分を知ること 名古屋大1年・米田明日香

 就活の経験者から話を聞き、ルールは変わっても、自分自身を見つめ、知ることが大切だという根本は変わらないのではないかと思った。自分のことも、会社のことも知るところから始め、自分の将来を考えていきたい。

 

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