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高校生・大学生

<by学生スタッフ> 欲と現実がせめぎ合い、リアルな金銭事情語る 

大学生のリアルなお金事情について語り合う学生スタッフ=名古屋市中区の中日新聞社で

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 自由に使えるお金が増える大学生。ご飯代や旅行費と何かと出費も多い。「一カ月のバイト代は?」「どうやりくりしてる?」。友達に聞きにくい今どきのリアルなお金事情について学生スタッフが語り合った。

 初めに盛り上がった話題はアルバイト。時給や働きやすい時間帯を考え、塾講師や飲食店員として日常的に働くスタッフが多い。そんな中、効率良く稼ぐのは、鳥羽商船高専五年で寮生活の堀口駿さん。「バイトは長期休みだけ。掛け持ちして一カ月に十万円以上稼ぐ」

 経験を重視する学生も。「一年以上同じバイトを続けず得意な絵画を生かして漫画家のアシスタントや博物館でのスケッチなど面白い仕事を選んでいる」と語るのは、名城大三年の吉永直生さん。将来の仕事につなげたいと児童自立支援施設で働くスタッフもいた。

 「学生の本分は勉強なのでバイトはあまりしない」という学生もいて、勉強との両立に対する考え方は多様だったが、「ブラックバイトを避け、貴重な時間を費やす意識を持つことが大切」との意見で一致した。

 全国大学生協連(東京)の昨秋の調べによると、自宅生の一カ月の平均バイト代は約三万八千円。下宿生は約二万九千円で、仕送りが約七万三千円。支出で多いのは食費や教養娯楽費などだ=グラフ。

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 「高校の頃と比べて交友範囲が広がり思った以上にお金がかかる」と女子学生がもらすと、一同深くうなずいた。「五十万円ほどの公務員試験教材を自分で払った」という声や「バイトを始めて好きなアイドルにお金を使うようになった。多い時は月に二十万」との告白には場がどよめいた。

 スマートフォンのアプリで家計簿をつけるようになった人も多かった。自分で稼いだ大切なお金。使い方をよく見極めたいからだ。

 話題が節約術になると、みんなの顔つきが真剣に。最も多かったのは、食費を抑えること。「大学にはお弁当を持っていく」「水筒は必ず持参」という声のほか、「僕は基本お昼食べないでも平気になっちゃいました」と語るつわものまで。

 現代ならではの「ポイントやマイルの使用」も多かった。帰りにお菓子やアイスが食べたくなっても現金は使わず、コンビニのポイントでしか買わないスタッフも。安くおしゃれがしたい学生にとって切実な服代は、「福袋しか買わない」「プチプラブランドのシーズンオフセールで買う」と話した二人が、うまく着こなしていて「すごい!」と感嘆の声が上がった。ほかに「本は図書館で借りる」「懸賞論文を書いて図書カードやクオカードをもらう」「衝動買いを防ぐため財布には大金を入れない」「自転車を極力使う」など工夫を披露し合った。

 散財を悔やむ声も。「休日にお菓子とお酒を買い込んで食べまくり、翌日に後悔する」と男子学生が語れば、「今だけ!と聞くとつい買ってしまう。誘惑に勝ちたい」と女子学生もぽつり。みんな欲と現実との間で戦っていると分かった。

 今回得た知識を基に、うまくお金を使ってより大学生活を楽しもう−と、まとまったところで座談会は終了。あなたの参考にもなったでしょうか。

 (名古屋大三年・野本依里、名城大二年・小島大世、三重大一年・西尾七海)

◆価値ある使い方、考えたい 名古屋大3年・野本依里

 お金の使い方には、人となりがすごく表れると感じた。今しかできない経験にもっと使いたいと思え、価値のある使い方を改めて考える機会になった。また我慢するだけでなく、学生ならではの工夫を楽しめる節約術を私も見つけたい。

◆社会に出る前の練習期間 三重大1年・西尾七海

 効率良く稼ぐ人、特殊な経験を重んじてバイトする人、とにかく節約して趣味にいかす人。個人の工夫が多く聞けて有意義で、大学生らしい座談会になった。大学時代は、お金の使い方の面でも社会に出る前の練習期間だと強く感じた。

 

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