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改元特集

令和初日ベビー、平和に健やかに

令和元年の初日午前4時16分に生まれた女の子=1日午前、名古屋市昭和区の名古屋第二赤十字病院で

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 令和が最初の日を迎えた一日、各地で新たな時代の始まりを喜ぶ笑顔があふれた。新元号生まれの赤ちゃんが産声を上げ、結婚生活のスタートをこの日にと望むカップルが役所に列をつくる。多くの人が気持ちを新たに、「穏やかで平和な時代を」と願った。

 午前四時十六分、名古屋市昭和区の名古屋第二赤十字病院に、元気な泣き声が響いた。同区の会社員恒岡聡さんと、医師八千代さんの第二子となる女の子。身長四八センチ、体重二四一八グラム。予定より十八日も早かった。「元気そうに生まれてくれて何より。まずは、ただ健やかに育ってほしい」。八千代さんがそう言ってほおをなでると、赤ちゃんは笑うようにキュッと口元に力を入れた。

 昨年九月に妊娠が分かった。出産予定日は五月十九日だった。四月二十二日から産休に入る際、職場の同僚に「令和生まれですね」と声を掛けられたが、特に意識せず「ゴールデンウイーク中に生まれるかも」と思っていた。だが、四月三十日午後十時半ごろ、子宮の収縮周期が早くなるのを感じ、聡さんとともに自宅からタクシーで病院に向かった。

 元号が変わった瞬間は、分娩(ぶんべん)室で看護師に血圧を測ってもらっていた。時計を見た聡さんから「午前零時ちょうどですね」と声を掛けられたが、八千代さんは「出産の兆候がなかなかこないので、『早く生まれてほしい』とばかり考えていた。令和の始まりを味わう余裕はなかった」。

 聡さんは「令和の初日とは、予想していなかった。母子ともに健康に生まれてきてくれただけで十分。穏やかで平和な時代となり、健やかに育ってくれたら」と願った。名前はこれから考えるという。

 同じ病院に入院している愛知県東海市の主婦大辻塩見(しおみ)さん(39)も、第一子が間もなく生まれる予定だ。予定日の四月二十三日を過ぎても陣痛が来なかったため、三十日午前九時から入院。おなかの中の女の子は平成生まれとなるはずだったが、令和に持ち越した。

 夫の啓明(ひろあき)さん(39)と二人で「令和元年の最初の月に生まれるのも、記念になって良いかな。子どもが大きくなったら『のんびりしていて、元号の変わり目を一緒に迎えたんだよ』と教えてあげたい」と心待ちにしている。

 (豊田直也)

 

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