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改元特集

寄り添う象徴 令和へ

◆ご夫妻、支え合い歩む

 新天皇陛下は一九六〇年二月二十三日、前天皇、皇后ご夫妻の長男として誕生した。学習院大学文学部史学科を卒業後、同大大学院に進学。八三〜八五年に英オックスフォード大マートン校に留学し、テムズ川の水運史を研究した。

 人柄は温厚篤実。接したことがある人は異口同音に「聞き上手」と評する。幼少期から登山に親しみ、各地の山へ足を運んできた。登山歴は百七十回を超える本格派だ。野球ファンでもあり、少年期にプロ野球ジャイアンツのユニホームを着てプレーする映像が残る。昨年八月の全国高校野球選手権大会開会式でのあいさつでは「私の高校野球の最初の記憶は、第五十回記念大会の決勝戦、大阪の興国高校と静岡商業高校の試合でした」と明かした。

 新皇后雅子さまは東大在学中の八六年十月に新陛下と出会い、外務省勤務を経て九三年六月に結婚。〇三年十二月に体調を崩して入院し、翌年七月に適応障害と診断された。最近は公務出席が増えるなど、快方に向かっていることをうかがわせる。

 五十五歳を迎えた昨年十二月の誕生日に際し、文書で公表した感想では「少しでも皇太子殿下(新陛下)のお力になれますよう、そして国民の幸せのために力を尽くしていくことができますよう、研鑽(けんさん)を積みながら努めてまいりたいと思っております」と決意をつづった。

 長女愛子さまは学習院女子高等科三年に在学中。昨年夏には、英イートン校のサマースクールに短期留学し、見聞を広めた。

◆水の問題に深い関心 

 新天皇陛下は、記者会見などで「天皇は日本国、そして国民統合の象徴であるとの日本国憲法の規定に思いをいたすよう心掛けております」と、前天皇陛下と同様に憲法順守の立場を繰り返し述べてきた。憲法を踏まえた上で、新しい時代にふさわしい象徴天皇の姿を模索していく。

 即位に伴い、天皇として国会召集や法令の公布、政令への署名・押印、外国大使の接受、栄典授与など、憲法に基づいて内閣の助言と承認を受けて行う国事行為に取り組むことになる。

 前陛下が務めてきた象徴としての公的行為は、国体、全国植樹祭、全国豊かな海づくり大会の「三大行幸啓」と呼ばれる定例的な地方訪問をはじめとして、大半を引き継ぐ。六月二日に愛知県尾張旭市で開かれる全国植樹祭が、即位後初の地方訪問となる見込み。国民文化祭は、一九八六年の第一回から出席を続けている経緯があり、例外的に即位後も継続する。

 皇太子として最後となった今年二月の記者会見では「その時代時代で新しい風が吹くように、皇室のあり方もその時代時代によって変わってくる」と述べた。伝統を尊重しつつ、自ら信じる道を進みたいとの決意表明とも言える。

 代表的なものが治水、利水など水に関する問題の研究だ。国内各地へ視察に足を運び、実情把握に努める。水関連の会議に招かれることも多く、二〇一三年には皇族として初めて、米ニューヨークの国連本部で講演した。

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