トップ > 特集・連載 > 医療 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

医療

患者がうれしいケアを 三重大 末期がんの医師・大橋さん講演

「患者がうれしいと思えるケアが大切」と医学生や看護学生に呼び掛ける大橋さん=津市の三重大医学部で

写真

 「緩和ケア医が、がんになって」(双葉社)を出版した海南病院(弥富市)の医師で、末期がんと闘う大橋洋平さん(56)=三重県木曽岬町=が二十三日、母校の三重大医学部(津市)で講演し、「患者が生きる意味を取り戻せるケアを」と学生らに訴えた。

 大橋さんは昨年、希少がんの消化管間質腫瘍と診断され、胃を切除。今年四月に肝臓への転移が分かり、治癒の可能性がなくなった。患者の苦痛を和らげる立場の緩和ケア医から、一人の患者となり、その苦しみは想像を超えたという。だが、がんになったからこそ出会えた人や、始められたことに生きがいを感じるようになった。

 「緩和ケア医が、がんになって」はその思いや経緯などをつづり、話題に。現在は抗がん剤治療を受けながら、医師としてパートで働き「患者になって分かったことを体が動く限り伝えていきたい」と精力的に講演を続けている。

 約二百人の学生らを前に、大橋さんは「患者がうれしいと思えるケア」の大切さを強調。「患者が『この人は分かってくれている』と思えたら、やる気になれるし、生きる意味を取り戻せる。そんなケアの技術を磨いて」と呼び掛けた。

 二十七日午後一時半からは、名古屋市中区栄四、県医師会館でのシンポジウムで「患者の気持ちに寄り添うケア」をテーマに講演する。無料。申し込み不要。(問)日本尊厳死協会東海北陸支部=052(481)6501(安藤明夫)

 

この記事を印刷する

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索