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【元記者の心身カルテ19】 広げよう「眠育」の輪

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 きょうは秋の「睡眠の日」。そこで食育の睡眠版ともいえる「眠育(みんいく)」の取り組みを紹介したい。

 睡眠育成士は、名古屋市立大睡眠医療センターが設けた認定資格。朝起きられず不登校に苦しむ子どもに救いの手を、という中山明峰センター長の思いが実を結んだ。学校などの要請に応え、夜間はスマートフォンを使わないなど、質の良い睡眠を取るための生活上の知識を伝える役割を担う。

 当院にも不眠や過眠などの睡眠障害に悩む人たちが訪れる。私は中山先生と旧知の間柄で、先週、名市大であった講座に参加した。睡眠育成士になるには五回シリーズの四回以上に出席し、認定試験に合格する必要がある。受講は十八歳以上のだれでも可能。昨年度は一期生約六十人が誕生した。

 この日の講座では、鍼(はり)治療をすると、リラックス時に優位になる副交感神経が睡眠中に活発になると鍼灸(しんきゅう)師が報告。一方、歯科医師は睡眠時無呼吸と顔面骨格の関係を述べ、理学療法士は運動が睡眠に好影響を与えると発表した。

 「眠育」推進を続ける小児科医は、体内時計と睡眠・心身の発達をテーマに講演。「不登校の三分の一は睡眠リズムの乱れから起きる」と説き、青森県三戸町では子どもたちへの「眠育」で不登校の割合が激減したグラフを示した。なるほど、広げよう「眠育」の輪、だ。 (心療内科医 小出将則)

 

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