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【元記者の心身カルテ9】首の体操で片頭痛防ぐ

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 暦の上では入梅。温度・湿度差の大きな時季に目立つのが片頭痛だ。今回は、日本人の十人に一人が患う国民的心身症について。

 新聞記者時代から月に数回、ズキズキと脈打つような頭痛に悩んできた。音や光、においに敏感になり、ひどいと吐き気で動けない。記者を辞めて入り直した医学部で、脳腫瘍などの重い病気ではなく片頭痛と分かり、ひと安心。体質が遺伝すると知り、鎮痛薬を飲む父の後ろ姿を思い出していた。

 坂井文彦・埼玉国際頭痛センター長の著書「『片頭痛』からの卒業」によると、体のリズムや環境の変化で脳内物質セロトニンが減少、脳神経の一つである三叉(さんさ)神経が興奮して血管拡張物質CGRPが放出されることで炎症が起き、痛みが出る。今では血管の拡張を抑える薬が開発され、CGRPをブロックする予防薬も治験中だ。

 だが、「真の原因究明はほんの序の口」と坂井先生。十万人の頭痛患者を診た経験が教える三大誘因はストレス、生理、雨などの天候だ。緊張の解ける週末などに症状が出やすく、薬の飲み過ぎは逆効果となる。

 そこで役立つのが予防体操だ。両腕を胸の高さまで上げ、ひじを内側に曲げる。正面を向いたまま背骨を軸に、体を左右に回転させる。首の刺激が脳に伝わって、痛みのもとの信号が出なくなるという。お試しあれ。 (心療内科医 小出将則)

 

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