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命つなぐ思い 胸に 名古屋ウィメンズ 東京マラソン

たすきで骨髄バンク登録呼び掛け

 競泳の池江璃花子選手(18)の白血病公表で、骨髄移植への関心が高まる中、骨髄バンクへの協力を呼び掛けるたすきをして走るマラソンランナーたちがいる。「日本骨髄バンク」(東京)の啓発たすきを活用。3日の東京マラソンや10日の名古屋ウィメンズマラソンでも、ドナー(提供者)経験者や支援者らが「登録推進」の思いを胸に駆ける。(編集委員・安藤明夫)

 日本骨髄バンクによると、たすきはボランティアらが献血ルームなどでドナー登録を呼び掛ける際に着用。移植経験者やドナー登録者らのランナーが登録をPRしようと走る際も身に着け、広がった。移植経験者らでつくる「骨髄バンクランナーズ」もあり、各地の大会などで着用している。

東京マラソンに向けて練習するドナー経験者の関口誠二さん=東京都新宿区で

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 十四年前、外国籍の幼児に骨髄提供した東京都新宿区の不動産会社社長関口誠二さん(47)は、六回目の出場となる今年の東京マラソンで、初めてたすきをかける。昨年、別の大会でたすきのランナーを見かけ、同バンクから借りた。

 二〇〇五年に当時の会社の先輩に誘われ、都内の献血ルームでドナー登録。三カ月後、型が適合したと連絡があり、提供を承諾した。全身麻酔のため家族は心配し、反対したが「もし断ったら、将来、自分や家族が患者になった時に後悔する」と押し切った。

 会社も三泊四日の入院を快く認めてくれた。採取後、同バンクから「またお願いするかも」と言われ、「体を大切にしなければ」と強く思った。

 池江選手の公表後、ドナー登録が増えていることに「よく理解して考え、いざという時にできるだけ辞退しない心構えで」と話す。

名古屋ウィメンズマラソンを目指し練習する伊藤明江さん=名古屋市北区で

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 名古屋ウィメンズマラソンに七年連続で出場する名古屋市北区の介護職伊藤明江さん(47)は、昨年に続きたすきをかける。三歳年下のソフトボール仲間の女性が一三年に乳がんになり、「励まし合える関係に」と未経験のマラソンに挑戦。病床の女性とメールでやりとりしながら、同年のウィメンズマラソンに初出場し、完走した。

 完走者に贈られるペンダントやメダルを小児がんの子にプレゼントする団体の活動などに参加して骨髄移植を必要とする子どもたちがいることを知り、一七年にドナー登録した。

 女性は同年に亡くなり「マラソンをやめようか」とも考えた。だが、小児病棟で闘病する子どもたちの姿が目に浮かび、ドナーを増やすことが新たな「走る目標」に。伊藤さんは「一人でも多くの人に関心を持ってもらえれば」と話す。

 

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