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新型コロナ

蒲郡の中国客特化の旅館、廃業 団体旅行禁止

中国人観光客がいなくなった影響で廃業した旅館。破産手続きを予告する紙が張られていた=愛知県蒲郡市西浦町で

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 新型コロナウイルスの感染拡大で中国政府が先月末から国外への団体旅行を禁じた影響で、愛知県蒲郡市の西浦温泉の旅館「冨士見荘」が今月中旬に廃業したことが分かった。近年は中国人ツアーの受け入れにほぼ特化しており、渡航が再開する見通しが立たない中、営業を続けるのは困難と判断した。

 経営者は中国が一月二十七日から全ての団体旅行を中止することを知り、旅行会社に確認すると「二月末まで全てキャンセルになる」と言われた。数年前に「爆買い」が話題になった頃から中国人ツアーの受け入れを強化し、四十室の客室の約半分は常に中国人向けに確保する契約を旅行会社と結んでいた。

 一九五六年に創業した歴史ある旅館だが、信用調査会社によると二〇一三年に不渡りを出していた。「休業しても施設の維持費は発生する。中国の旧正月で、いちばん収益が見込めたシーズンだった。せめて時期がずれていれば」。経営者は、資金調達が難しい事情もあり、早々に営業を終えた内幕を話した。

 蒲郡市一帯は、外国人観光客に人気が高い「ゴールデンルート」と呼ばれる東京−大阪間をバスで移動する途中の宿泊地として定着している。同市のまとめでは一八年の全宿泊者の二割近くを外国人が占め、その大半が中国人の団体客だった。

 

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