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東海テレビにJAA広告賞・経産大臣賞 発達障害がテーマの作品、テレビ局で初

「見えない障害と生きる。」の一場面

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桑山知之プロデューサー

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 発達障害をテーマにした東海テレビ制作の映像作品「見えない障害と生きる。」が、日本アドバタイザーズ協会(JAA)が主催する「第五十八回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」で経済産業大臣賞を受賞した。テレビ局制作の作品で、同賞の受賞は初めて。桑山知之プロデューサーは「発達障害は見えづらいがゆえにテレビでは敬遠されがちだが、今回は、リアリティーを追求したところが皆さんの心に刺さったのだと思う」と喜びを語った。

 コンクールは「新聞」「雑誌」「テレビ」など六部門に計千五百四十四点の応募があり、百十一人の一般消費者が審査。同局の作品は、リアリティーと多様性包摂の視点が認められ「事実を多くの人に知ってもらうことが問題解決の第一歩であり、テレビメディアの役割」と評価された。

 五分間の作品には、六人の発達障害者が出演する。部屋が片付けられないことが原因で離婚に至った女性、文字が読めない男性教師、音に過敏な男子学生…。発達障害の特性を、当事者や家族の言葉とコピーで紹介する。最後に登場する自閉症のラッパーが書き下ろした歌も印象的だ。昨年、放送したところ「感動した」「毎日、何回も見ている」との声が寄せられた。

 「同じ名称の障害だけど特性はそれぞれ。少しでも多くの人に理解してもらおうと、さまざまなケースを紹介した」と桑山プロデューサー。二〇一八年に取材した発達障害の漫画家が、今回の作品を手掛けるきっかけになったという。「みんなと違ってもいいという多様性を描きたかった。今回は発達障害をフォーカスしたが、水面下にはまだ不寛容がたくさんある。一過性で終わらせず、これからも『当たり前』を疑っていきたい」

 作品は、ユーチューブで視聴することができる。二十七日に東京都内のホテルで開かれる表彰式の模様は、当日、同局の「ニュースOne」で放送予定。

 (花井康子)

 

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