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覚悟の歌声「今が一番」 野口五郎が新曲リリース

「夢は歌い続けること」と語る野口五郎=中日新聞社で

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 歌手の野口五郎がデビュー記念日の一日に、新曲「これが愛と言えるように」をリリース。昨年は、盟友の西城秀樹さんが他界、自らも初期の食道がんの手術を受けるなど、特別な一年となった。今の心境を「人生の終焉(しゅうえん)がスタートしたという気持ち」と語る。十日には愛知県芸術劇場でコンサートを開催。「その瞬間、瞬間の意味、大切さを感じながら、歌を届けたい」。デビュー五十年目の節目を来年に控え、円熟の時を迎えている。

 取材した日は、秀樹さんの誕生日の前日だった。毎年、誕生日には互いに花を贈り合っていた。今年ももちろん贈る手配をした。「僕はもらえなかったけどね」。秀樹さんの話題になると時折言葉が詰まる。「僕にとって、兄弟であり、ライバルであり、親友だった。思い出さないようにしなきゃと思うんだけど、できなくて…」

 昨年十一月の健康診断で、初期の食道がんが見つかった。早期だったこともあり周囲には伝えず、コンサートやドラマ撮影などを予定通りやり、翌月に手術を受け、数日後に退院した。「父親も二十年前に同じがんで亡くなっているので、病名を聞いた時は、来る時が来たと思ったが、一年後に見つかったとしても大丈夫だったと言われるほど早期でラッキーだった。秀樹が、まだおまえは歌っていてくれと言っているのかなと思った」と振り返る。

 この経験で、ステージに立つ時の気持ちが変わったという。「これが最後になるかもしれない」という覚悟を持って臨んでいる。「自分でも不思議なほど今が一番声が出る。音楽の神様のプレゼントなのかと思うくらい」と笑顔を見せる。

 自分はアイドルではないと、新御三家と言われるのに抵抗があったというが、今では「その時代をいとおしいと思えるようになった」。コンサートでは「あの時代を自分なりに歌で表現しようと思う。もしかしたら秀樹の歌を歌うかもしれません」と明かした。

 午後六時開演。6800円。(問)ミュージックフィールド=電052(752)2346

 (山崎美穂)

 

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