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手書き御朱印、人気 あま「延命寺」愛らしい地蔵の挿絵

門前の地蔵と梅の花を合わせた3月限定の御朱印を持つ阿部さん=あま市坂牧で

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 あま市坂牧の曹洞宗延命寺住職、阿部雄峰さん(42)が描く手書きの御朱印が人気を集めている。門前の地蔵と花などの季節ものを合わせた愛らしい挿絵が好評で、全国から参拝者が訪れている。

 元々、延命寺の御朱印は本尊の延命地蔵などを模したスタンプに文字が書かれたシンプルなものだけだった。阿部さんが絵柄を取り入れたのは、昨年十一月三日に行われた秘仏「薬師瑠璃光如来」の三十三年ぶりの一般公開だった。

 阿部さんは幼少期から絵が得意で、約二年前から仏画に取り組んでいた。「試しに御朱印も」と軽い気持ちで、色とりどりの筆ペンを使って、公開当日に秘仏を描いた限定御朱印を百五十人分用意したところ、午前中に完売した。さらに約二百人の御朱印帳を預かり、後日、描いて郵送などで送り届けた。

 阿部さんは、人気の理由を「手書きで絵を描くお寺が減り、珍しさがあったのかも」と推し量る。インスタグラムに取り上げられてさらに評判を呼び、昨年十二月に参拝者からの要望もあって、門前の地蔵の絵を御朱印に取り入れ、月替わりで描くようになった。

鬼の面と地蔵を合わせた2月の御朱印=あま市坂牧で

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 十二〜一月は幸福を願ってかさを、二月は鬼の面をそれぞれ地蔵にかぶせ、三月は梅の花を手に持つ絵柄にした。門前のお地蔵の体は丸みを帯び、表情も寝ている幼児のように朗らか。阿部さんは「そのまま書いたら必然的にかわいくなった」と笑う。

 さらに、仏の教えにも関連づけ、言葉を添えている。二月は心の中にこそ鬼はいるとの教えを込め、「心の中の鬼退治」。三月は寒さに耐えて何よりも早く春の訪れを伝える梅の花の特性に合わせ、「忍耐あって華開く」と書いた。

 それまで月に十人ほどだった御朱印目当ての参拝者は、今では百五十人ほどに増加。県内のみならず、関西、九州などからも駆けつける。一枚書くのに二十分かかり、法事など日々の仕事で対応できないことも多いが、御朱印帳を預かって、時間が許す限り描いているという。

 阿部さんは「御朱印がきっかけで縁ができ、写経会などのお寺の行事に参加してくださる方もいる。大変な時もあるが、喜んでもらえるのがうれしい」と語った。

 月替わりの御朱印は一枚八百円。(問)延命寺=052(444)0109

 (深世古峻一)

 

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