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<五輪代表・鈴木亜由子選手インタビュー>(下) 悔いない走りで恩返し

直筆の色紙を頭の上に掲げて笑顔を見せる鈴木選手=東京都千代田区で

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 東京五輪のマラソン女子代表に内定した豊橋市出身の鈴木亜由子選手(28)=日本郵政グループ。単独インタビューの後半は、世界に羽ばたく礎を築いた地元での経験、将来ある後輩アスリートたちへのエールなどを紹介する。

 −今、練習拠点は東京ですが、地元豊橋での思い出の練習スポットはどこですか

 まずは豊橋公園(豊橋市今橋町)ですね。実家から近いので、公園にある野球場の周りを走っていました。祖父が健在だった頃は、後ろから自転車で走って付いてきてくれた。思い出が詰まっています。だから、実家に帰ったときは、体を動かしに豊橋公園へ行って、走っています。

 あとは、高校時代にけがをした際、リハビリの一環で登った本宮山(七八九メートル)です。陸上選手にとって、けがを治しながらも心肺機能を落とさず、けがをしたからこそ自分に足りないものを前向きに補うトレーニングに取り組むことはとても大事です。本宮山の山道を一歩一歩、祈るようにして登ったことが復活を支えてくれました。高校時代のそうした経験は、今の競技生活にも生きています。

 −鈴木選手にとって、豊橋とは

 少しの時間でも帰ると、次への活力が得られる場所です。私の地元は豊橋市の八町(通)なんですが、「四丁目のあいちゃん」とか、「お米屋のあいちゃん」と私を呼んでくれながら小さい頃から変わらずに応援してくれる。そんな地元の温かさにはいつも感謝しています。これからも応援してくれると、うれしいです。

 −五輪選手を夢に向かって頑張る子どもたちにひと言お願いします

 私が幼いころ、五輪は想像できない世界で、それこそ、天国と同じくらい実体のないものでした。選び抜かれた人や並外れた努力をした人、つまり限られた人しか立てない場所だと思っていました。でも、今、自分が五輪選手という立場になって思うのは、五輪に出場するチャンスは誰にも同じようにあるということです。そして、懸ける思いが強い人が出られる場所だということも。小さな努力を積み重ね、五輪に出場したいという気持ちを大事に持ち続けてほしい。

 −最後に、八月の東京五輪本番ではどういう走りを見せたいですか

 マラソンが開かれる札幌は初マラソンで優勝できた土地。フィーリング(感覚)が合っていると思います。地元豊橋の皆さんは元気に走る姿を楽しみにしてくれている。八月の本番は、とにかく悔いのない走りをしたい。それが皆さんへの一番の恩返しになると思っています。

 (聞き手・酒井博章)

 

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