トップ > 愛知 > 1月7日の記事一覧 > 記事

ここから本文

愛知

「したらダムカレー」味わって 設楽町内7店で販売中

建設中の設楽ダムを表現した「したらダムカレー」=設楽町東納庫で

写真

 2026年度完成予定の設楽ダム(設楽町)をモデルにした「したらダムカレー」が昨年12月、町内の七つの飲食店で発売された。建設中のダムがモデルのダムカレーは八ツ場ダム(群馬県)など数例しかなく、店主らは「ダムを生かして、過疎が加速する不安を吹き飛ばしたい」と口をそろえる。

 ダムカレーの情報を集めている日本ダムカレー協会によると、ダムの堤防は高く盛り付けた米で表現するのが一般的。しかし、したらダムカレーは、陶器製の堤防で、ルーとご飯を分けるスタイルで、全国約百五十地域で提供されている中でも珍しいという。

 したらダムカレーは、設楽ダムの完成図からイメージして特注した陶器で高さ百二十九メートルの堤防を表現。カレールーがせき止められている。使用する材料は各店の判断で決めている。

 したらダムカレーの形が決まったきっかけは会員制交流サイト(SNS)。企画が動きだした昨年二月ごろ、建設系メディアがダムカレーを壊して食べる行為は災害を連想させるとの要旨の記事を発信し、SNS上でいわゆる「炎上」し、日本ダムカレー協会が「過疎化に悩む水源地の方々が考え出したもの」と反発する事態となった。

 したらダムカレーの企画を旗振り役として進めてきた設楽町企画ダム対策課の関谷恭課長補佐(52)は「最初は皆で記事を読んで笑っていたが、『ウチはまだ建設中だし陶器で作って験を担ぐか』という話になった」と振り返る。

 したらダムカレーを販売するペンション・喫茶「みるく」(同町東納庫)の後藤謙太さん(34)は、町内でとれた鹿肉のヒレカツをトッピングした。

 後藤さんは「ダム建設で多くの町民が移転している中で、ダムカレーを作っていいのかと悩んだ。しかし、『少しでも明るい話題を発信したい』という気持ちが勝った」と話している。

 (山谷柾裕)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索