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山戸監督が地元刈谷でトーク 映画最新作は夜にこだわり

来場者の質問を受け、映画作りのモットーを紹介する山戸さん=刈谷市御幸町の刈谷日劇で

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 刈谷市出身で、十代の女性の心理描写や独自の映像表現で高い評価を得ている映画監督の山戸結希さん(30)が八日、最新作「ホットギミック ガールミーツボーイ」を上映中の映画館「刈谷日劇」(刈谷市御幸町)で約八十人を前にトークイベントに臨んだ。

 同市依佐美中学校の卒業生で、上智大在学中に製作した「あの娘が海辺で踊ってる」でデビュー。最新作と同様に監督・脚本を担い、十代の激しい恋を描いた前作「溺れるナイフ」は六十万人以上を動員、二十代女性の監督作品として異例のヒットとなった。人気アーティストのミュージックビデオなども手掛ける。

 最新作は漫画家の相原実貴さんの人気作品が原作。自分に自信がない十七歳の少女が三人の男性の間で恋に揺れながら、家族を含む過酷な現実の中で自分という主体性を獲得していく姿を描いた。山戸さんは来場者の質問に答え「子どもは子どもらしく、少女は少女らしく撮るというよりも、思春期の少女も意思決定する一人の主体であるということを大切にしている」と語った。

 最新作では東京の夜の風景が印象的に使われる。撮影時間のこだわりを問われると「元々夜が大好きで夜ばかり撮ってしまう」と明かし、自身の考えとして「子どもにとって夜はだいたい家族と過ごすか、一人の時間だが、不安定な思春期の夜を同世代の人と過ごす甘美さを映画で描いていきたい」と説明した。

 若者に作品を見てもらいたいとの監督の思いをくみ、刈谷日劇は七月二十七日の上映開始から、二回目以降の十代または学生は割引価格で見られる独自のキャンペーンを展開。山戸さんは「感謝でいっぱい。地域の文化的コミュニティーの場としての刈谷日劇が地元にあるということは、どれだけ言葉を尽くしても足りないくらいありがたい」と喜んだ。最新作の上映は十七日まで。

 (神谷慶)

 

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