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伊勢湾台風で閉館、「若林座」をもう一度 豊田で14、15日

若林座の外観を載せたポスターを手に来場を呼び掛ける杉本さん(右)ら=豊田市若林東町で

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 旧碧海郡高岡村(現豊田市若林東町)で人気を集め、一九五九年に閉館した娯楽施設「若林座」を懐かしみ、当時のように映画や芝居を楽しむ催し「若林座があったころ」が十四、十五の両日、同市若林東町の若林交流館で開かれる。五九年九月二十六日の伊勢湾台風で建物に被害を受け、惜しまれつつも幕を閉じた施設。地元有志でつくる実行委員会のメンバーたちは、「台風から六十年の節目の年に、若林座を思い出すきっかけにしたい」と意気込んでいる。

 若林座は、現在の名鉄三河線若林駅近くにあった芝居小屋兼映画館。逢妻川の水力を生かし、製粉業で財をなした中野登一さんが三三年に開いた。

 実行委のメンバーで、当時を知る元会社員の杉本俊勝さん(79)=同市上丘町=によると、木造二階建てで、定員は百二十人。地域の文化の殿堂として親しまれた。杉本さんは「何か楽しいことをやっている場所。いつもにぎわっていた印象がある」と最盛期を振り返る。

 テレビの普及で客足が遠のきつつあったところに、伊勢湾台風が大きな打撃となり、そのまま二十六年間の営業を終えた。

若林座で上演された芝居の一幕=若林交流館提供

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 昨年三月に「もう一度みたい若林座」と題して、中野さんの孫で名古屋大名誉教授の中野紀和男さん(78)=名古屋市=が高岡コミュニティセンターで、豊田市に寄贈した芝居の小道具や当時上映された映画のポスターなど約二十点を展示した。会場に置いた寄せ書きノートにはたくさんの書き込みがあり、杉本さんは反響の大きさを感じたという。節目の年の催しを企画し「みんなでもう一度あのころを思い出してもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 十四日は午前九時から、ちんどん屋の触れ回りでスタート。中野さんのトークショーや市内を拠点に活動する劇団「笑劇派」の舞台、豊田南高校演劇部の芝居もあり、市内を舞台に撮影した映画「星めぐりの町」を二回上映する。十五日は愛好家によるドジョウすくいや日本舞踊、バンド演奏などがある。入場無料で、舞台と映画は百七十席程度を用意する。

 (久野賢太郎)

 

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