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笹島地下通路に調査費 名古屋市が予算案

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 名古屋市は、名古屋駅と南側の再開発地区「ささしまライブ24」をつなぐ地下通路の整備に向けた調査費千五百万円を本年度一般会計の九月補正予算案に計上し、十日開会の市議会九月定例会に提出する。難色を示してきた河村たかし市長が求める通路や周辺地域のにぎわいづくりの可能性を探り、整備構想の公表から十年越しの事業化につなげる狙いがある。

 調査では、商店街の設置を含めた地下通路の構造▽現行構想ではささしま地区の直前で終点となる通路の地区内への延伸の可否▽名鉄などによる通路に隣接した新駅設置の可能性▽通路の反対側に広がる名駅南地区や中川運河周辺のにぎわいづくり−の四項目を検討。年度内に報告書を作成し、新たな通路整備構想の案とともに公表する。

 地下通路の整備構想は市が二〇一〇年度に表明。一二年度には名駅通の笹島交差点南側から下広井町交差点南側の三百九十メートルに動く歩道二列と七カ所の地上出口を設ける総工費百三十四億円の計画概要を公表した。

 だが、出口付近の地権者との交渉の難航に加え、一七年ごろから河村市長が「地上のにぎわいが失われる」として通路整備への懸念を表明。シャトルバスや空中ゴンドラといった代替案を披露するなどしたため、事業構想は空転していた。

 一方で、ささしま地区には大学やホテル、複合商業施設グローバルゲートなどが相次いで開業し、下広井町交差点を午前七時からの十二時間に歩く人は平均で約二万人。歩道が狭く安全性の問題もあることから、地下通路整備を期待し地区内に進出した民間企業が市や県に要望活動を展開していた。

 ようやく進展したのは今年六月の定例議会。河村市長が「地区が面白くなるのであれば地下通路を造ってもよいのでは」と、今回の調査項目の検討を条件に容認へ転じる姿勢を見せた。

 名鉄が一七年に発表した新駅ビル計画では建物が笹島交差点をまたぐ形で南側へ延びるため、市の地下通路構想との連動が期待できる。名駅南地区には劇団四季劇場が進出し、ささしま地区に続く中川運河の堀止でも商業施設の整備に向けた調査が始まるなど、市長が求めるにぎわいを生む動きも起き始めている。

 市住宅都市局の担当者は「調査結果と一二年度の計画概要をベースに、なるべく事業費が膨らまない形でにぎわいにつながる構想案を提示したい」と話す。

 (谷悠己)

 

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