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缶とボトル分別で特許取得 安城の小5・神谷君

分べつ箱の仕組みを説明する神谷君=安城市の丈山小で

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 空き缶とペットボトルを分別する装置を考えた安城市和泉町の丈山小学校5年、神谷響君(10)が特許を取得した。「特許が取れたのは、ちょっとうれしい」と照れたように話す神谷君は「今年の夏も、皆が喜んでくれる発明をしたい」と思いを新たにしている。

 「空カンペットボトル分べつ箱」は、昨年の夏休みの自由研究として完成させた。ちょうどそのころ、友達との関係に悩み「学校に行きたくないなと思っていた」。父親に「学校をやめて働きたい」と相談すると「働くって、人の役に立つってことだぞ」と言われた。

 姉で高校一年の明日香さん(16)が小学五年の夏休みの宿題で作り、その後特許も取った、磁石の仕組みでスチール缶とアルミ缶を自動的に分別するごみ箱が頭に浮かんだ。「だったら僕はペットボトルも分別できる装置を作って人の役に立とう」

 六月から考え始めたが、良い考えが思い付かない。「段ボール箱の試作品をかぶって寝転がっちゃうくらい、最初は全然うまくいかなかった」と振り返る。スーパーのペットボトル回収箱を見に行き、ペットボトルの大きさはさまざまだけど、キャップの大きさは同じだと気付いた。ペットボトルならではの形に着目したことで研究が進んだ。

 「分べつ箱」は高さ六十センチ、横四十五センチ、奥行き三十センチ。プラスチック板で作った。投入口はペットボトルの形にして、投入する向きを分かりやすくした。一番上の傾斜が付いた板がペットボトルのキャップ部分を引っ掛けて進路を曲げ、ボトルだけを左端の箱に落とす。この板を通過した缶の分別は、明日香さんのごみ箱の磁石の仕組みを使っている。

 ペットボトルが落ちる方向を導く板の部分が認められ、「ペットボトル分別装置」として四月、特許を取得した。六月初めには特許を取得したことと「分べつ箱」の仕組みをクラスで発表した。「『どうなってるの?』『すごい!』と驚いてくれた」と喜ぶ。

 今年の自由研究はまだ決めていないが「困っている人を助けられる物を作りたい」と意気込む。将来の夢は建築士という小さな発明家の、熱い夏が始まる。(四方さつき)

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 【土平編集委員のコメント】 今日紹介したのは、愛知県岡崎市や安城市などを対象にした西三河版の記事です。夏休みの自由研究が苦手でした。何をするか、毎年四苦八苦。休みの終わりが近づいても手付かずという年もありました。それだけに、夏休みの自由研究で「空カンペットボトル分べつ箱」を考案し、特許まで取得してしまった神谷君には心から「すごい」と思います。今年の自由研究は「困っている人を助けられるものを作りたい」とか。今度はどんな物を発明してくれるでしょうか。

 

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