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味噌造りの情熱、米国人が作品に 名古屋のニールセンさんがドキュメンタリー

「ものづくりへの情熱を伝えていきたい」と語るニールセンさん=名古屋市名東区一社で

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 日本の伝統的なものづくりに魅了された米国人が、伝統的な味噌(みそ)造りを取り上げた短編ドキュメンタリー「Raising Miso(味噌を育てる)」を制作し、インターネット上で公開した。制作したラルフ・ニールセンさん(78)=名古屋市名東区一社=は「ボタンを押せば物が出てくる時代にも、人々はまだ物をつくり続けている。その情熱を伝えたい」と熱く語る。

 フロリダ州マイアミ出身のニールセンさんは、十六歳のころからドキュメンタリーの撮影クルーに参加。海中撮影の腕を評価されて地元の博物館で海中を再現するコーナーを監修し、本格的な美術の道を歩み始めた。

 二十代からディズニーランドの美術の仕事を始め、主にフリーの「プロダクションデザイナー」として、東京ディズニーシーを彩る多くの船のデザインや製作にも携わった。二年前に退職した後、妻の鹿内周子(しかうちしゅうこ)さん(62)と一緒に名古屋で暮らしている。

 映像からテーマパークのオブジェまで、ものづくりに携わった自身の経験から「職人的な日本のものづくりの現場に興味を持った」という。「桝塚(ますづか)味噌」のブランドで知られる豊田市の野田味噌商店の関係者と知り合ったことから、味噌造りを最初のテーマにした。

 「味噌造りに携わる人の情熱。それがどこから来ているのか、知りたかった」と語るニールセンさん。古い木桶(おけ)が並ぶ蔵の中や、三代目社長の野田清衛(きよえ)さん(62)が味噌造りを語る様子などを昨年夏に取材し、ほぼ一年がかりで編集した。「味噌は育てるもの」という野田社長の言葉に感銘を受け、タイトルを付けた。

 完成した約十分間の作品は、英語の字幕を付けて動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿した。野田社長は「彼の視線で見ると、こういうふうに映るのかと新鮮だった。造るのではない、育てるんだというわれわれの気持ちが伝わったのだと思う」と完成を喜んだ。

 次作では、生け花と陶芸を取り上げる予定という。ニールセンさんは「身の回りにあるものに目を向け、大切にすることが大事。名古屋でいろいろな物を見つけていきたい」と話す。

 動画はユーチューブで「Raising Miso」と検索。

 (森若奈)

 

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