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一宮で国重文の涅槃図公開 800年前の作

公開される絹本著色仏涅槃図=一宮市博物館提供

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 一宮市の古刹(こさつ)、妙興寺が所有する、お釈迦様が亡くなる情景を描いた国重要文化財「絹本著色仏涅槃図(けんぽんちゃくしょくぶつねはんず)」が二十四〜二十六日、同市博物館で公開される。涅槃図は一九五〇年ごろ、京都国立博物館(京都市)に寄託されたが、昨年二月に寺側の「地元の人に見てほしい」との意向で、寺に隣接する市博物館に移された。

 涅槃図は絹に描かれ、縦四・三メートル、横三・五メートル。博物館によると、鎌倉時代に制作された涅槃図としては日本最大級という。図の中央には安らかな顔でお釈迦様が横たわり、周りに衣服の裾を目や口に当てたり、眉間にしわを寄せたりして悲しむ菩薩(ぼさつ)や仏弟子らが集まっている。

 県史によると、元々は京都の泉涌寺(せんにゅうじ)が所蔵していたが、応仁の乱が起きた一四六七年ごろに寺の火災で行方不明に。七八年に長谷川道慶入道という人物を通じて再び同寺に戻った後、戦国−江戸時代初期に妙興寺に移った。

 妙興寺の信徒らでつくる「維持会」の集会が今月二十四日に開かれるのに合わせ、寺と博物館が公開を決めた。石黒智教学芸員(37)は「一宮の誇りとも言える宝物。約八百年前の作品とあって限られた日数しか展示できないが、この機会にぜひ見てほしい」と話す。

 二十五日午後二時からは地獄絵に詳しい鷹巣純・愛知教育大教授による解説がある。整理券が必要で、同日午後一時から博物館で配る。(問)同博物館=0586(46)3215

 (高本容平)

 

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