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暮らし、思いつないで1世紀 稲武のアーチ橋で「百年祭」

今年で完成100年を迎える鉄筋コンクリート造りのアーチ橋「前橋」=豊田市大野瀬町で

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 豊田市を舞台にした映画「星めぐりの町」のロケ地となった豊田市稲武地区のアーチ橋「前橋」が今年、完成から百年を迎える。十五日には記念行事「百年祭」が現地で開かれ、地元の大野瀬町の住民たちは前橋や町周辺のパワースポットを巡るツアーも企画している。

 映画は、東日本大震災で家族を失った少年が移住先で豆腐職人と出会い、交流を深める中で成長していくヒューマンドラマ。二〇一七年に撮影され、一八年一月に全国公開された。

 映画に何度も登場する前橋は一九一九(大正八)年に完成した。鉄筋コンクリート造りで、幅三・六メートル、長さ一六・七メートル。大野瀬町自治区の玄関口として重要な役割を果たしてきた。

 百年祭は自治区が主催。地元住民ら約百三十人が参加した。前橋の歴史とほぼ人生を共にしてきた九十九歳の大石シゲ子さんや、これから百年、健やかに育ってほしいとの願いを込めて二歳と三歳の幼児らが橋の上でくす玉を割った。

 百年祭の後には、七月から開催予定のパワースポットを巡るツアーを視察。企画した元自治区長の鈴木健氏(たけし)さん(69)は「ロケ地になったことで、関心を持って写真を撮りに来る人がたくさんいた。せっかくだから前橋以外の観光資源も紹介したいと、パワースポットを探してみると結構あった」と説明する。

 ツアーでは前橋の他、中心となる幹のまわりに大小約五十の幹が育った県の天然記念物「子持桂(こもちかつら)」や、隣接する長野県根羽村にあり、千五百万年から九百五十万年前に噴出したとされる「亀甲岩(かめのこういわ)」など、十五カ所をバスで巡る。鈴木さんは「何百年、何千年とじっとそこにある物の息吹を感じてもらいたい」と話す。

 視察に加わったカフェ経営土井明弘さん(71)=野入町=は「名前は聞いたことがあっても見たことがない所が多い。ツアーが始まったらぜひ参加したい」と期待を膨らませた。

 ツアーの参加費は昼食代込みで二千円。七〜十一月の第一水曜日の開催を予定しており、参加者を募集している。(問)鈴木さん=090(2575)0435

 (生津千里)

 

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