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手話で議事、表決も挙手制に 中島・豊田市議が初登庁

通訳者(後ろ向き)の手話を確認する豊田市議の中島さん(中央)=豊田市役所で

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 四月の統一地方選で当選し、中部地方で初めて耳と言葉が不自由な市議となった中島竜二さん(30)が十五日、豊田市議会臨時会に出席するため初登庁した。

 午前十時に始まった臨時会では、中島さんの議席前と右側に二人の手話通訳者が付き添い、交代で議事内容を伝えた。中島さんは時折うなずきながら手話の内容を確認。議長、副議長選の点呼では「はい」の返事に代わり、右手を挙げて意思表示した。

 市議会では中島さんに配慮し、議事運営を見直した。議員が「異議なし」と発声して確認する簡易表決を挙手制に改めたほか、通信機器の持ち込み制限を緩和。音声を認識し、文字に起こすアプリをインストールしたスマートフォンの利用を特例的に認めた。手話通訳者の費用は公務に限り公費負担とし、市議会が手配する。

 こうした配慮について中島さんは「本当にありがたい」と感謝。議会運営は専門用語も多く、手話通訳がスムーズにいくか心配していたというが「打ち合わせもなしで臨んだが、今日はうまくコミュニケーションできた」と喜んだ。

 六月七日に開会予定の定例会からは、一般質問などで発言の機会も想定される。その際は中島さんの手話を読み取った通訳者がマイクを通じて代わりに話す予定だ。今後はバリアフリーに関する条例の制定に携わりたいと考えており「初登庁は小さな一歩だが、着実に進めたい」と気を引き締めた。

 (久野賢太郎)

 

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