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外国籍の子に豊かな学びを 岡崎でプレスクール始動 

日本語を学び発言する生徒ら=岡崎市南中で

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 日本語教育が必要な外国籍の中学生を支援する初期指導教室(プレスクール)が岡崎市南中学校に開校した。十五日には、市内のさまざまな中学校に通うブラジル国籍とフィリピン国籍の七人が参加した。

 指導する元校長の荒井留美さん(60)が、おなかを押さえて痛そうな表情を見せる。「どこが痛いでしょう」と質問すると、すかさず手を挙げ「おなか!」と答える生徒ら。荒井さんが「よく覚えていたね。もし学校でこうなってしまったら『おなかが痛いので保健室に行ってもいいですか』って言ってくださいね」と話すと、生徒らがそろって復唱した。

 この日学んだばかりの体の部位を表す日本語の単語や、「〜していいですか」という言い回しを復習した四時間目。教室には荒井さんの冗談に笑い声が広がり、生徒一人が発言する度に皆が拍手した。

 「担任からは生徒らの表情が硬く、多くは日本語が全く話せないと聞いていた。でもみんなここに来ると明るい表情になるんですよ」と荒井さん。「日本語を学ぶ意欲のある子たちばかり。少しずつ自信をつけてもらえたらいいな」と期待した。

 市によると、外国籍の市民は近年増えており、今年四月一日で一万二千二百十五人。五月時点で小中学生は八百四十三人で、このうち日本語教育が必要な児童生徒は五百四十八人に上り、市はまず中学生への教育支援から始めた。

 講師は荒井さんと、荒井さんを補助するポルトガル語とタガログ語の通訳者の三人体制。生徒七人は南中で月曜から木曜まで日本語と数学を学ぶ。学校生活になじめるよう、掃除や給食準備、日直なども行う。金曜日にはそれぞれが通う中学校に戻る。

 プレスクールに今後加わる予定の生徒もいるといい、最大で十六人が学ぶことができる。期間は三カ月の予定だが、市の担当者は「初めての取り組みなのでまだ試行錯誤。生徒たちの様子を見ながら対応していきたい」と話す。

 (細谷真里)

 

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