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衣浦・三河港の防災強化 高潮、暴風で県が対応計画

昨年9月の台風21号で船舶が沈むなどの被害が出た=刈谷市で、本社ヘリ「まなづる」から

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 県は、国が海上輸送網の拠点となる「重要港湾」と定めている衣浦港と三河港の「フェーズ(段階)別高潮・暴風対応計画」を策定した。近年の台風の大型化による災害への対応を強化する狙い。事前に行動計画を定めておくことで被害の軽減を図る。今後は計画に基づいた訓練などを進め、対応力を高めていく。

 両港ではこれまで、高潮・暴風へのフェーズ別の対応計画はなかったが、昨年九月の台風21号の際、関西国際空港の水没や沿岸部で多数のコンテナ流出があった被害を踏まえ、気象状況に基づいた防災対策を整理することにした。

 計画では、台風の接近などに応じて、三つのフェーズを設定。衣浦港では港湾管理者と貨物を取り扱う関係者向けの二種類を用意した。三河港では港湾管理者と完成自動車、コンテナ貨物、ばら積み貨物を扱う関係者向けの計四種類を作った。

 台風発生から最接近の一〜二日前までの時期に当たる「フェーズ1」は準備・実施段階と位置付け、情報収集や建物の浸水対策の実施など、接近に備えた準備を進める。場合によっては、船舶への退避の指示や完成自動車の高台避難などの対応を取る。

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 最接近の半日〜二日前の「フェーズ2」は完了段階とし、港湾で働く企業の従業員への避難指示をはじめ、荷役や海上作業の中止、クレーンの固定などを進める。

 最接近の半日〜一日前に当たる「フェーズ3」は確認段階とし、水門などの施設の閉鎖を確認し、陸上作業も中止する。三つの段階を経て、台風が最接近する前には万全の準備が整えられていることを心掛ける。

 段階を設けて災害時の行動計画を事前に取り決めておくことは、近年、国や自治体などが河川の防災などで進めている。行動を整理しておくことで、避難誘導などがスムーズにでき、人的、物的被害を減らす効果が期待できる。

 県などは今回策定した計画を基に、訓練や計画の検討会、台風襲来時の行動などの検証を通じて順次見直し、実行性を高めていく。

 (中尾吟)

 

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