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築190年の古民家、イタリア料理店に 岡崎

温かな雰囲気の古民家として生まれ変わった旧代官屋敷=岡崎市本宿町で

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 岡崎市本宿町の冨田病院敷地内にある築百九十年の古民家の改修工事が終わり、五月から地域の交流拠点やイタリアンレストランとして生まれ変わる。オープンに先立ち十三日には内覧会と「再生を祝う会」が開かれた。

 改修された古民家は一八二七年に、隣にある土蔵は一八七六年に、どちらも江戸時代に本宿の代官だった冨田家の屋敷として建てられた。シンセサイザー奏者で著名な作曲家の冨田勲さん(故人)が、六歳から十五歳までを過ごした場所としても知られる。

 しかし、ここ五十年ほどは空き家となっており、雨漏りや床が落ちてしまうなど劣化が進んでいた。冨田家十四代目で病院長の冨田裕さん(51)は「歴史ある建物を再生し活用できないか」と、四年ほど前から模索していた。

 古民家の本格的な工事は昨年夏から。静岡県から宮大工を招き、柱の下の傷んだ部分の修復や、三河の瓦七千枚で屋根をふき替えるなどの大掛かりな作業を実施。見事に温かな雰囲気の古民家に生まれ変わった。病院周辺は飲食店が少ないため、遠くから来院した患者の家族や観光客らが食事できる場所として、イタリアンレストラン「ユギーノ・ユーゴ」をオープンさせる。

 また、定休日を活用し、認知症患者や家族らが集まり交流できる「認知症カフェ」など、地域や患者らの交流拠点も提供していく。隣接した土蔵は、冨田家の資料展示や、パティシエによるお菓子作りの工房として利用する。

 内覧会では内田康宏市長や冨田院長らがテープカットして完成を祝った。関係者ら八十五人を前に冨田院長は「かつてはいろいろな人が訪ねてきて、お酒やお茶を酌み交わした場所。訪れた人や患者さん、ご家族などがリラックスできる空間にしたい」と語った。

 (細谷真里)

 

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