トップ > 愛知 > 4月16日の記事一覧 > 記事

ここから本文

愛知

市長と交通局、にらみ合い 学生コーラス隊無料輸送で

 名古屋市内で開かれるイベントに花を添えるため、学生コーラス隊を市バスで無料輸送するよう求めている河村たかし市長に市交通局が難色を示し、にらみ合いが続いている。コーラス隊の派遣は、文化・芸術を盛り上げるとして市長選公約に掲げた肝いり政策だが、無制限の無料輸送につながりかねないため交通局側に抵抗感があるとみられる。

 「合唱を頑張っている子たちの発表の場をつくってあげたい」。十五日、市役所で開かれた幹部会で市長が持論を切り出した。

 例に挙げたのは、市内で老人会の全国大会などが開かれた場合、市立中学の合唱部が会場に駆けつけ、コンクールのテーマ曲や唱歌など二〜三曲を披露するといった場面。市長は市バスでの無料輸送を求め「中学生が市バスを好きになり、大人になったら利用するだろう」と述べた。

 だが、同席した河野和彦交通局長は「(外部の顧客ではなく、市の)自家用の範囲を決めれば無料で輸送できるが、そうでなければ料金がかかる」と譲らず、市長は「気持ちの問題だ」などと不機嫌に。

 河野局長が自家用の範囲を求めた背景には、コーラス隊の無料輸送を認めると、他のグループからも同様のサービスを求められかねない懸念があるとみられる。別の市幹部によると、市バスは赤字経営が続き、歴代の市長から経営の合理化を求められてきただけに、無料運行を認めづらいとの見方もある。

 この市幹部によると、イベントを担当する市の部局が市バスの運賃を支払いさえすれば、問題を解決できる可能性があり「市内部の調整をうまく進められれば」と語った。

 (垣見洋樹)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索