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おもてなし武将隊が10周年 失業対策が下克上

河村市長(右)と懇談するおもてなし武将隊の(右から)織田信長、豊臣秀吉、前田慶次=名古屋市役所で

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 三英傑などの戦国武将になりきって観光客をもてなす「名古屋おもてなし武将隊」が今年、結成十周年を迎えた。名古屋市の失業対策事業としてスタートすると、アイドル並みの人気を博し、全国に武将隊ブームを巻き起こす元祖に。今では名古屋城を中心とした観光振興のけん引役として定着している。

 結成は二〇〇九年十一月。前年のリーマン・ショックによる失業者の増加を受けた国の緊急雇用補助金を利用し、市が翌年に控えた「名古屋開府四百年」の盛り上げ役をハローワークなどで募集した。

 メンバーは織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑に前田利家、加藤清正、前田慶次を加えた武将六人と、足軽四人。「現代によみがえった武将」をコンセプトに甲冑(かっちゅう)姿で歴史言葉を話す芸風が評判を呼び、類似の武将隊が次々と全国に誕生。人気を受け、緊急雇用事業が終了した一二年以降は広告代理店の三晃社(中区)が市の補助を受けながら武将隊を雇用している。

 活動の中心は名古屋城での演舞や観光ガイドだが、写真集発売やCDデビューなど芸能活動にも幅を広げ、海外十カ国以上でも公演。経済効果は年二十七億円(一〇年)と試算されたこともある。

 近年はオリジナル振り付けを引っ提げて盆踊り会場を回ったり、ごみ拾いのボランティアをしたり地域振興にも力を入れる。市の観光施策の検討会議に「有識者」として参加した武将もいる。家康を除いたメンバーはいずれも二代目、三代目が誕生。卒業した人は役者の道に進んだりサラリーマンになったりさまざまだが、初代信長の俳優・憲俊(けんしゅん)さん(40)は七日に投開票された市議選に減税日本公認で出馬し、次点で落選した。

 武将隊の事務局は「節目の年なので、この十年で出会ったさまざまな人たちとの交流事業を一つでも多く展開したい」と話す。

 (谷悠己)

 

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