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ヒノキで遊具、住民と手作り 豊田・冷田小4年生 

ターザンロープやブランコなど手作り遊具が並んだ広場=豊田市栃本町で

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 豊田市栃本町の山肌に、地元の冷田小学校(四ツ松町)の四年生十一人の手作り遊具が並ぶ広場がお目見えした。児童のアイデアを基に、地元住民の協力を得て完成した自然の遊び場。名付けて「笑顔さく桜(さくら)ンドパーク」。児童たちは「願いがかなった」と喜んでいる。

 約三十メートル離れた二本の木をロープでつなぎ、滑車をつけた別のロープにつかまり移動する「ターザンロープ」、木の枝を生かした「木登り棒」、丸太の平均台−。全六種類の遊具には、児童たちの夢が詰まっている。

 遊び場に変身したこの場所は、数年前まではうっそうとした竹やぶだったという。二〇一六年度に県の「里山林再生整備事業」に採択されて整備が進んだ。昨年からは住民らの企画で周辺に桜の苗木も植え始めた。

 昨年夏ごろには、整備した土地が市外の所有者から栃本町自治会に寄付された。住民が有効な活用法を模索していたところ、冷田小四年生から「自分たちは家に帰るとゲームやパソコンばかりやっている。でも、地元には自然があるから思い切り外で遊んでみたい」という声が上がった。

木の枝を生かした木登り棒=豊田市栃本町で

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 児童らの願いを受け、栃本町の倉田富夫さん(68)や本藤孝男さん(70)ら地元住民が力を尽くして広場づくりが実現。本藤さんは「自然の中での遊びには危険もあるかもしれないが、子どもたちのやりたいことが優先」と話す。

 児童たちは昨年四月以降、総合学習の時間を使い、学校から二キロ弱離れた広場まで四回ほど通った。遊具の材料は元々生えていたヒノキを使用。倉田さんは元消防士で、ロープの結束などはお手のもの。倉田さんや本藤さんから手ほどきを受けた児童たちは、木の皮をはいだり、電動ドライバーでねじを打ちこんだり、積極的に遊具づくりに関わった。井場美波さん(10)は完成した広場を前に、「手伝ってくれたおかげで、願いがかなってうれしい」と目を輝かせた。

 広場の名前も児童全員で話し合って決めた。笑顔と桜がたくさん咲いてほしいという願いが込められている。倉田さんは「一緒に作業していると、わしらも気持ちが若くなる。子どもたちが集まる場になってほしい」とほほ笑んだ。

 (生津千里)

 

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