南シナ海で米中にらみ合い 軍事演習や偵察活発化

2020年8月5日 05時00分 (8月5日 05時01分更新) 会員限定
 【北京=中沢穣】中国と東南アジア各国などが領有権を争う南シナ海で、米中両国が軍事演習や偵察などを活発化させている。米国が7月に南シナ海における中国の権益主張を「完全に違法」と断じたのに対し、中国は一歩も引かない姿勢だ。偶発的な衝突などへの懸念も高まっている。
 中国人民解放軍国防大学の李大光(りだいこう)教授は香港誌への寄稿で、台湾が実効支配する南シナ海の東沙諸島の奪取を想定し、中国海軍が八月に「かつてない大規模な」上陸演習を行うと明らかにした。具体的な場所や日時には触れていない。
 寄稿は、東沙諸島は中国海軍が太平洋に出る際の要衝だと指摘した上で、台湾が同諸島の拠点を米軍に使用させる可能性があり、「中国軍への影響は大きい」と強調した。中国紙、環球時報によると、台湾軍はすでに東沙諸島の駐留部隊を増強したという。
 新型コロナウイルスの感染拡大以降、南シナ海など中国周辺では中国軍の活発な動きが目立つ。七月一〜五日に西沙(英語名パラセル)諸島周辺で大規模な演習を実施したほか、同二十五日からも広東省沖で演習を実施した。
 一方、中国のシンクタンクによると、米軍は七月に南シナ海で六十七回、偵察機を飛...

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