県のキャンペーン好調 宿泊費を最大半額補助 

2020年8月5日 05時00分 (8月5日 05時02分更新)
7月に長野、山梨、新潟県民も対象に加えた観光キャンペーンを説明する川勝平太知事=県庁で

7月に長野、山梨、新潟県民も対象に加えた観光キャンペーンを説明する川勝平太知事=県庁で

  • 7月に長野、山梨、新潟県民も対象に加えた観光キャンペーンを説明する川勝平太知事=県庁で
 新型コロナウイルスで打撃を受けた観光・宿泊業を盛り上げようと、宿泊費を最大半額補助する県のキャンペーンが好調だ。県内旅行を促した六月開始の第一弾に続き、七月二十二日開始の第二弾では長野、山梨、新潟県民も対象に加えた。浜松市中区や熱海市でクラスター(感染者集団)が発生する中、県境をまたいだ移動を促す施策には、賛否両論が出そうだ。 (牧野新、高橋貴仁)
 第二弾の開始に際し、川勝平太知事は「感染拡大をコントロールできている。人が動かなければお金は回らない」と、キャンペーンの必要性に言及した。長野、山梨、新潟の三県は新型コロナの感染状況が落ち着いていると判断した。
 七月下旬時点で、大手宿泊予約サイトが扱いを任された八月末までの二万二千泊分のうち、既に一万六百泊分は予約済みだ。県観光振興課の担当者は「首都圏への旅行を予定していた三県民の利用が進んでいるのだろう」と推測する。
 県民のみを対象とした第一弾では、三万泊以上の利用があった。内訳は伊豆半島が52%、伊豆を除く県東部が6%、中部が25%、西部が17%。首都圏に隣接する伊豆半島に集中した。
 県内でのクラスター第一号は、七月十七日に認定した熱海市田原本町のカラオケスナック「クレッセント」。移動を促せば、感染を広げるリスクは高まる。
 他県は警戒を強めつつある。長野県観光誘客課の担当者は「クラスターで感染者が増えている。県民には(静岡県との行き来は)『慎重な判断を』と呼び掛けている」と話す。
 川勝知事はクラスターが広がる中、「市中感染に発展する可能性もあり、危機感を持っている」と語った一方で、「注意して行動すれば問題ない。四県の観光政策は引き続き実行する」と語る。
 日本大危機管理学部の福田充教授は「経済再生と感染症対策のどちらを優先するか、決める必要がある。場当たり的な対応では、説明に矛盾が出て、経済回復も感染防止もうまくいかない」と指摘する。
PR情報