県内新たに18人感染

2020年8月3日 05時00分 (8月3日 05時03分更新)

 静岡県と浜松市は二日、新たに十八人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。いずれも軽症か無症状。県内での感染者は延べ三百七人となった。クラスター(感染者集団)関連では、浜松市発表分が同市中区のラウンジ「ブリリア」での感染者の同居人ら二人、県発表分が沼津市の一人で、富士市吉原のホストクラブ「クラブ アルテミス」の関係者と店外で食事していた。
 県発表分は沼津市一人のほか、西部保健所管内二人と東部保健所管内四人、東京都から県東部に帰省した一人だった。
 沼津市の一人は八月一日に感染が分かった。西部保健所管内の二人は同居の家族で、いずれも発症日から二週間以内の県外移動や感染者との濃厚接触の確認はない。
 東部保健所管内の四人のうち二人は、東京都や県外の知人宅に宿泊し、感染したとみられる。他の二人は、同居の家族で、県外への移動や感染者との濃厚接触の把握はない。
 県疾病対策課の後藤幹生課長は「クラスターを除けば、感染経路不明者が少しずつ増えている」と危機感を募らせた。
  (牧野新)

◆浜松は90代含む10人

 浜松市が二日に発表した新たな感染者十人のうち、一人は九十代の女性だった。無症状だが、高齢者は重症化するリスクが高いため、入院して経過を見る。九十代の感染例は市内では初めて。
 市内の感染確認は十三日連続で、累計百三十九人になった。
 九十代女性は七月三十一日に発表された四十代の男性会社員の同居者。症状はないが、濃厚接触者としてPCR検査を受けた。同じく一緒に住む七十代男性も感染が確認され、軽症。市内の六十歳以上の感染例は累計で十三人。五十代以下と同様、これまで重症者はいないという。
 二日発表のうち、ほかの八人は三十〜八十代の男女で、軽症五人、無症状三人。クラスター(感染者集団)が発生した中区のラウンジ「ブリリア」関連は二人で、マジックバー「手品家 浜松店」関連はいなかった。残る六人は、七月二十七日に感染が発表された四十代自営業男性ら三人の同僚や同居者だった。 (内田淳二)

◆高齢者の重症化、懸念 浜松医療センター院長補佐に聞く

 新型コロナウイルスの感染が全国で急増している。本格的な夏を迎え、企業や学校でも大型連休に入るところも多く、旅行先や外出先でも一層の警戒が必要だ。感染はどのように防げば良いのか。浜松医療センター(浜松市中区)の矢野邦夫院長補佐に改めて対策を聞いた。 (坂本圭佑)
 浜松市のクラスター(感染者集団)は夜の繁華街で発生した。矢野院長補佐は「接待を伴う飲食店は感染リスクが高い」と指摘。マスクをせずに一メートル以内で感染者と接触するのに加え、歌ったり、大声を出したりするとリスクは高くなると強調し、「こうした行為がないように店も本人も対応すべきだ」と求める。こうした飲食店に対して行政は「(再び)休業要請してもいいかもしれない」とも話した。
 長期休暇で旅行に出掛ける人も増えそうだ。矢野院長補佐は、政府の観光支援事業「Go To トラベル」について「続けても良いが、旅先での感染予防の啓発が必要だ」と考えている。旅行する場合も、社会的距離を空けてマスクや手洗いを徹底し、接客を伴う飲食店など感染リスクの高い場所に行かなければ問題ないと説明した。
 キャンプなど屋外のレジャーでも人混みを避け、大声を出さないよう要請。飲食店では十人以上の会食や談笑は避け、黙って食事することを呼び掛けた。
 最近はマスクをつける人が増え、社会的距離を空けるようになったため、「職場での感染は発生しにくい」とみる。ただ、例外として食堂などの食事ではマスクを外し、談笑するため飛沫(ひまつ)が飛ぶ可能性が高く、注意が必要だという。
 矢野院長補佐は「現在が第二波とする声もあるが、それでは第一波が小さすぎる。前回は『前駆波』で、今が第一波ではないか」とし、第二波は冬に来ると推測。現在、国内では高齢者層に感染がそれほど拡大していないが、今後は警戒が必要だ。「日本は高齢化社会で、今後は一気に死者や重症者が増えるのではないか」と指摘している。

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