聖隷、打撃戦制しV 夏季県高校野球大会

2020年8月3日 05時00分 (8月3日 12時36分更新)
聖隷クリストファー―浜松開誠館 優勝を決め、マウンドに集まって喜ぶ聖隷クリストファーの選手ら=2日、草薙球場で(立浪基博撮影)

聖隷クリストファー―浜松開誠館 優勝を決め、マウンドに集まって喜ぶ聖隷クリストファーの選手ら=2日、草薙球場で(立浪基博撮影)

  • 聖隷クリストファー―浜松開誠館 優勝を決め、マウンドに集まって喜ぶ聖隷クリストファーの選手ら=2日、草薙球場で(立浪基博撮影)
  • 聖隷クリストファー−浜松開誠館 6回表聖隷クリストファー2死一塁、右翼へ適時三塁打を放つ中島=草薙球場で
  • 3回から登板、好投した聖隷クリストファーの城西=草薙球場で
  • 5回表聖隷クリストファー無死、右翼へ三塁打を放つ上島=草薙球場で
 二日に草薙球場などで行われた夏季県高校野球大会は、聖隷クリストファーが頂点に立った。聖隷は、新型コロナウイルスの影響で中止となった全国高校野球選手権静岡大会を含めて初優勝。決勝は、浜松開誠館との浜松市の私立対決となった。試合は、互いに点を取り合う展開だったが、聖隷が序盤、終盤で効果的に得点し、浜松開誠館の追い上げをかわした。今大会は、全試合が7イニング制、無観客で実施された。
 聖隷クリストファーが、追いすがる浜松開誠館を振り切り初優勝を飾った。
 聖隷は1点を追う二回、2死二、三塁から中島の2点適時打で逆転し、敵失や暴投も生かしてこの回計4点と優位に立った。六回も2死一塁で、またも中島が適時三塁打を放ち、決勝点を挙げた。投げては谷口、城西の継投で逃げ切った。
 浜松開誠館は2点差で迎えた七回、伊藤の犠飛で1点を返したが、あと一歩及ばなかった。

◆ティー打撃続け不調脱出 監督の教え実践・中島

 優勝しても甲子園にはつながらない。「だからこそ、これまでの積み重ねを示すための大会なんだ」。春夏計八度甲子園の土を踏んだ上村敏正監督の言葉を体現してみせたのは、先週まで絶不調にあえいでいた九番打者だった。
 「初めて自分を褒めてあげたい」とはにかむ中島虎太朗選手(三年)は2点リードの六回、2死一塁で適時三塁打を放ち、最終的に勝負を分けた6点目を奪取。二回の逆転右前適時打に続く一打は、チームを初戴冠に導く殊勲打となった。準決勝まで自責点0を続けた相手エースの速球に「体が反応」した背景には、新チーム結成初日から一日も欠かさず続けてきたティー打撃があったという。
 かつて浜松商の選手として上村監督の薫陶を受けた父、誠さん(46)のすすめで、毎日最低十五分、自身のスイングを見つめ直すための時間をつくった。「継続が、何でも甘えがちな自分の中に自信をつくってくれた」
 その一方、なかなか結果は出なかった。秋季大会では三番を任されながら、春の練習試合では下位に降格。今大会も四回戦まで全試合に出場しながら無安打が続いたが、天候不良による準々決勝の順延が契機に。上村監督の指導や誠さんの励ましを受け、一週間じっくりとティーに時間をかけたことが準々決勝での初安打、変則ダブルヘッダーでの計3安打へのきっかけとなった。
 上村監督は「一時は九番の下の『十番打者』にしてやろうかと思ったくらい」と笑いながら、「自分が高校三年の時も全く打てない中で使ってもらって、ある時から急に打てるようになったから」と起用を続けた意図を明かし、不器用な教え子の活躍に目を細めた。 (酒井大二郎)

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