浜松開誠館・柄本 技術出し切れた

2020年8月3日 05時00分 (8月3日 05時03分更新)
聖隷クリストファー−浜松開誠館 7回裏浜松開誠館2死一塁、左前打を放つ柄本=草薙球場で

聖隷クリストファー−浜松開誠館 7回裏浜松開誠館2死一塁、左前打を放つ柄本=草薙球場で

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 グリップを極端に高く構える。ヘルメットよりも上だ。さらに、左足も高く上げて、ボールを待つ。独特の打撃フォーム。「技術を追究したい」。浜松開誠館の柄本晃汰選手(三年)は大好きな野球を究めるために、同校に進学した。「開誠館を選んだのは間違いなかったし、甲子園に行けるレベルのチームだった。開誠館でやってきてよかった」。勝てる試合を落としたのは悔しいが、究めてきた技術を出し切れた夏だった。
 神奈川県厚木市出身。吉川美南ボーイズで、主に二塁手として白球を追いかけた。浜松開誠館を選んだのは、中日ドラゴンズでもプレーした強打者の中村紀洋さんら、元プロのコーチが多いことから。レベルの高い指導者の下で野球がしたかった。「打撃も守備も技術を究めたかった」
 準決勝と決勝で三塁手として出場したこの日は、磨きをかけてきた技術を遺憾なく発揮した。準決勝では2安打。決勝の舞台でも、2安打1打点の活躍。決勝の六回表の守備では、三塁線を襲う鋭いライナーを横っ跳びで捕球。劣勢のチームをファインプレーで鼓舞した。
 高校最後の打席は、1点を追う七回2死一塁の場面。自分が倒れたら負けとなり、安打を放てば一打逆転の好機をつくれる。プレッシャーがかかったが、独特の打撃フォームから、鮮やかに左前安打を放った。一塁上で、ベンチに向けて右手を突き上げ、白い歯を見せた。
 次打者が打ち取られ、チームは敗れたが、涙は流さなかった。なぜなら、自分のプレーに満足しているから。「やりきりました。好機で打てなかったところはありますが、持てる力を出せた」
 大学でも野球を続け、レベルの高い技術を追い求める。「プレーを追究したい。大学卒業後も、社会人など何らかの形で野球を続けたい」。浜松開誠館で培ったプレースタイルに、磨きをかけるつもりだ。 (高橋貴仁)

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