目の前で照ノ富士復活V…それでも新大関・朝乃山は結びの一番しっかり務めた…悔しさは次の場所で「絶対晴らす」

2020年8月2日 21時30分

このエントリーをはてなブックマークに追加
照ノ富士が優勝を決めた後、押し出しで正代を下した朝乃山(手前)

照ノ富士が優勝を決めた後、押し出しで正代を下した朝乃山(手前)

  • 照ノ富士が優勝を決めた後、押し出しで正代を下した朝乃山(手前)

◇2日 大相撲7月場所 千秋楽(両国国技館)

 眼前で新大関Vの夢がついえても、朝乃山(26)=高砂=の心は折れていなかった。場所を締めくくる結びの一番に全力投球。右差しから体をぶつけ、左上手は取れなくても前へ前へ。圧力をかけ続ける原点回帰で正代を押し出して12勝目を挙げ、土俵中央で大きく息をついた。
 「優勝したかったですけど、そんなに甘くない。(場所の)後半が駄目になったので、そこが修正点。『すごく弱いな』という自分がいました」
 無念さを隠さなかったが、新大関には酷な15日間を立派に完走した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、お披露目となるはずだった夏場所は中止。初場所以来、6カ月ぶりに有観客の今場所は、2横綱1大関が途中休場。番付最上位の責任感と優勝争いの期待を最後まで背負ってきた。
 場所前に掲げた、賜杯争いという大関としてのノルマは果たしたが「終わってみれば12勝3敗。うーん、悔しい結果ですね」。最高位を見据えるからこその言葉だった。
 今場所の後半戦の幕内土俵入りでは、地元富山から贈られた立身出世を願う「鯉に金太郎」の新しい化粧まわしを締めた。コイに巻かれているのは白い綱。場所前、新大関は「綱とり実現を」という故郷からのメッセージに「死に物狂いで頑張ります」と約束した。
 日本相撲協会幹部から来場所の綱とりへの言及はなかったが、八角理事長(元横綱北勝海)は「いろいろなことがのしかかった。重たかったね」とねぎらった上で「立派ですよ。来場所からもっともっと」と合格点を与えた。
 重圧と向き合いつつも「ぐっすり眠れました」と精神面は着実に成長。賜杯に1差で届かなかった悔しさは「絶対、晴らしたいです」。忘れられない15日間を糧に、また強くなる。
PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ