特別な夏「やりきった」  県高校夏季大会  集大成の選手充実感

2020年8月2日 05時00分 (8月2日 11時51分更新)
相撲団体戦で優勝を決めて喜ぶ福井農林の選手たち=1日、福井市の県立武道館で

相撲団体戦で優勝を決めて喜ぶ福井農林の選手たち=1日、福井市の県立武道館で

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 新型コロナウイルスの影響で全国高校総合体育大会(インターハイ)予選となる県高校春季総合体育大会が中止になったことを受けて、県内各地で開かれている県高校夏季特別大会。一日は各地でピークとなる十一競技が行われ、今大会限りで引退する三年生たちは集大成の舞台に全力で挑んだ。選手たちからは「やりきった」との声が聞こえ、見守る保護者たちから温かな声援が送られた。 (藤共生)
 福井市の県立武道館では、相撲と柔道の団体戦と個人戦が行われた。柔道では観客を三年生の親に限定するなど感染対策を徹底した。県高体連柔道専門部の二ツ谷直邦副部長は「報道陣も含めて観客を入れないなど、できる限りの対策をして開催にこぎつけた。試合中や次の試合が控える選手以外はマスクの着用を徹底している」と話す。
 選手たちは大会に出場できた充実感にあふれていた。同武道館の相撲場では、団体戦で優勝した福井農林の選手たちが集合写真を撮っていた。誰もが満足げな表情。写真を撮る保護者たちにも笑みがあふれた。同高三年で前主将の多田央希(ひろき)さん(17)は「今年最初で最後の大会。いつも通りの相撲ができました」と胸を張った。
 後輩たちも先輩と共に挑む最後の試合に燃えていた。同高二年で主将の鵜山隼冶(うやましゅんや)さん(16)は「これで先輩とは最後と思うと感謝の気持ちでいっぱいだった。最後は絶対に優勝で飾りたいと思った」と振り返った。
 指導者にとっても特別な夏となった。「(優勝で)ほっとしています」と同高相撲部の鳥山崇(たかし)監督(24)。昨年四月に就任した新監督は「練習もいろんな制約を受けて、神経質になっていた。けがをさせてもいけないし、農林の看板を傷つけてもいけない。重圧があった」と吐露する。これからもコロナ禍の中での部活動は続く。「秋の新人戦があると信じて頑張るしかない」と先を見据える。

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