まさに名手の至言…中日・荒木内野守備コーチは京田に言った「エラー増えてもいい」増えた“美技とアウト”

2020年8月2日 11時29分

このエントリーをはてなブックマークに追加
4回表無死、坂口の遊ゴロを一塁へ送球する京田=1日、ナゴヤドームで

4回表無死、坂口の遊ゴロを一塁へ送球する京田=1日、ナゴヤドームで

  • 4回表無死、坂口の遊ゴロを一塁へ送球する京田=1日、ナゴヤドームで

渋谷真コラム・龍の背に乗って

◇1日 中日3ー1ヤクルト(ナゴヤドーム)
 自責点ならタイスコア。まさしく守り勝ちだった。1回の先制点は2死三塁からの三塁・広岡の悪送球。8回の決勝点は、無死二塁からの小川のバント処理ミスで、一気に得点機が広がった。
 ほころびから失点したヤクルトに対して、竜は守りの花を咲かせた。4回は先頭の坂口を三遊間の深い位置から刺し、8回は西田のライナーをハーフバウンドで捕り、仕留めた。どちらも京田。勝野をもり立てる美技だった。アウトに上も下もないのだが、おもしろいのは「上」に選んだプレーが荒木内野守備コーチと京田本人で違うところだ。
 「僕は西田の方ですね。理由は直前の打席(7回、2死二塁)で打てなかったことを、しっかり切り替えて守ってくれたからです。打てないときは守ろう。それは京田にずっと言い続けてきたことなので」と荒木コーチ。つまり、京田の答えは坂口。もちろん理由はある。
 「捕手の配球を考えて、飛んでくる方向を予測できたので。準備という意味で4回のプレーですね」
 今季の京田は、明らかにスタンドを沸かせる美技が増えた。守備位置が深くなり、追いつく範囲が広がったからだ。
 「そのためには前の弱い打球へのダッシュ力が必要です。打ち取った打球をアウトにできないと、投手はつらいですから。キャンプから荒木コーチとずっとやってきたことなので」
 前に強い野手でなければ、後ろには守らせられない。荒木コーチが伝えた言葉は「エラーが増えてもいい。今年は思い切ったプレーをやろう」。すでに4失策。ペースは昨季(9失策)より悪いが、美技で増やしたアウトはそれよりも多いはずだ。
 前夜は好機に代打を送られた。目標にしているフルイニング出場もストップ。しかし、僕が京田に望むのは、1本の安打を打つよりも、1本の安打を止めることだ。
PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ