伊那で伝統の「すがれ追い」 蜂に目印、巣を探し出せ

2020年8月2日 05時00分 (8月2日 10時57分更新) 会員限定
蜂の姿を求めて森林内を巡り歩く参加者=伊那市内で

蜂の姿を求めて森林内を巡り歩く参加者=伊那市内で

  • 蜂の姿を求めて森林内を巡り歩く参加者=伊那市内で
  • スルメイカの切り身に取りつく蜂=伊那市内で
 地蜂(じばち)(クロスズメバチ)の飼育や食文化の継承に取り組む伊那市地蜂愛好会は一日、蜂を追い掛けて巣を探し出す「すがれ追い」大会を市内で開いた。
 森林内にあらかじめ餌を仕掛けておき、おびき寄せられた蜂に目印となる細い糸をつけた小さな餌を持ち帰らせ、地中に埋まった巣を探す伝統的な捕獲方法。掘り出した巣を庭先で大きく育てたり、幼虫を甘露煮などにして食べたりするのが、愛好家たちの楽しみ方だ。
 大会には会員ら約二十五人が参加した。最初に訪れた森林では、複数のグループに分かれて仕掛け場所を確認して回ったが蜂の姿はなし。別の森林に移動すると、各所で木の枝につるしたスルメイカの切り身に蜂が取りついていた。参加者たちは、蜂に目印を付けた餌を持たせると、見失わないよう一斉に駆け出して追跡。この日は巣を四つ見つけることができた。
 子どもの頃からすがれ追いをしていたという宮田村の酒井貞由さん(66)は「自然の中で何も考えずに夢中になって蜂を追い掛けるのが、素朴だけれどおもしろい」と魅力を語った。 (中沢稔之)

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