<みえFOOD記>伊勢のカタパン 昔懐かしい素朴な味

2020年8月2日 05時00分 (8月2日 10時45分更新) 会員限定
伊勢市民に長年親しまれてきたカタパン

伊勢市民に長年親しまれてきたカタパン

  • 伊勢市民に長年親しまれてきたカタパン
  • カタパンに刻む唐草模様の焼き印のこてを持つ井村さん=伊勢市八日市場町の丸与製パンで
 伊勢市観光協会はホームページで「伊勢の名物」を紹介しています。洋菓子・和菓子の欄に、「伊勢のおやつパン かたぱん」の文字が。県外出身で初めてその名を聞いた記者(28)には、疑問しか浮かびません。カタパンとはいったい何なのか、そして伊勢の名物といえるものなのか。謎に迫りました。 (高橋信)
 カタパンは、直径十三センチほどの円形で、厚さは二センチに満たない。見た目はパンというよりは大きなビスケットのよう。食べてみると、確かに堅めだがしっとりとした食感で、素朴な甘みが口内に広がる。まさに「おやつパン」だ。
 カタパンは、明治時代中ごろに創業したという「丸与製パン」(伊勢市)が製造販売している。現在、同店を切り盛りしている四代目店主の井村卓嗣さん(68)によると、カタパンは明治時代後期から大正にかけて、先々代店主が考案したという。
 小麦粉と砂糖、卵、重曹などのシンプルな材料で作った生地は、発酵させずに焼く。焼き上がると、二十分以上熱した金属製の焼き印を押し当てる。模様を刻むことで完成する。かつては太陽のような印だったが、現在は、上下左右がなくなるよう、唐草模様になっている。注文に応じて「寿」や...

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