兄の背中追い協力隊に 中谷飛さん南越前で着任  

2020年8月1日 05時00分 (8月1日 12時30分更新)
中谷翔さん(左)の後を追い、南越前町地域おこし協力隊員に着任した飛さん=南越前町今庄で

中谷翔さん(左)の後を追い、南越前町地域おこし協力隊員に着任した飛さん=南越前町今庄で

  • 中谷翔さん(左)の後を追い、南越前町地域おこし協力隊員に着任した飛さん=南越前町今庄で
  • 岩倉町長(右)から辞令を受け取る中谷さん=南越前町役場で

就農が夢「果物など育てたい」


 兄が歩んだ道へ、今度は弟が踏み出す。南越前町地域おこし協力隊員となった中谷飛さん。二〇一六年から三年間、協力隊員を務めた後も町の観光に関わっている兄翔さんの背中を見ながら、自身は農業を学ぶ。二人の名前を合わせると「飛翔」。南越前町は兄弟にとって飛躍の場となる。

兄弟飛躍の場に


 翔さんは協力隊員だったとき、空き家の利活用を町に提案。二〇一九年二月に宿泊施設「地域まるっと体感宿 玉村屋」を同町今庄にオープンさせ、コーディネーターとして働いている。そんな兄の存在が、第一次産業に携わりたいという飛さんの思いを後押しした。翔さんが同町の農家を紹介する中で、農業を学びながら担い手確保などの活動をする協力隊員になる決意を固め、ITエンジニアの職を辞して兄と同じ舞台に飛び込んだ。
 翔さんは「教えてほしいと思ったら受け入れ、助けてくれる人がいる」と町民の温かさを実感し、飛さんに「地域の人にはお世話になると思うので、あいさつを大切に」などとアドバイスする。飛さんは今庄園芸生産組合の田中彦治郎組合長らから農業について学ぶ予定で、将来は就農を目指す。「一からのスタート。フルーツなども育ててみたい」と夢を描く。
 七歳差の弟を「かわいい存在」と翔さん。「熱中するタイプで職人かたぎ。農業にのめり込むかも」と見守っている。飛さんは兄を「自由奔放。社交的な感じ」と評し、南越前町に来てからは「輝いていた。心強い存在」と頼りにしている。地域おこし協力隊が縁で同じ町で働くことになった兄弟の活躍は、地域を盛り上げる力になる。 (中場賢一)
 南越前町の新たな地域おこし協力隊員の辞令交付式が三十一日、町役場であり、岩倉光弘町長が京都府出身の中谷飛(たか)さん(24)に辞令を手渡した。中谷さんは農業のことを学んで就農を目指すほか、町内に新規就農者を呼び込むなど担い手確保の事業に取り組む。着任は八月一日付。任期は最大三年。
 中谷さんは大阪の大学を卒業後、IT関連会社でITエンジニアとして働いていた。第一次産業に携わりたいとの思いがあり、兄の翔(しょう)さん(31)が同町で地域おこし協力隊を務めたことなどもあって、協力隊員になることを決めた。
 岩倉町長は「全国に友だちをつくってもらい、新規就農につながる活動を」と期待した。中谷さんは「農業を通じて地域を盛り上げていきたい」と話した。南越前町の地域おこし協力隊員は九人目。 (中場賢一)

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