刃物技術でキャンプ用品 美濃加茂のメーカーが開発
2020年8月1日 05時00分 (8月1日 12時02分更新)
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機械器具用の刃物メーカー「福善刃物工業」(美濃加茂市加茂野町)が刃物製造の技術を生かし、キャンプで使うペグ「打刀(うちがたな)」を開発した。近年のキャンプブームに着目して業容を広げたところ、発売から半月で約二千件の購入申し込みが寄せられている。
ペグは、テントを固定するため、地面に打ち付ける杭。打刀は、刃物の工法と同様の真空熱処理が施されたステンレス鋼を使って開発した。
同社によると、刃物のように硬く、石が多い場所でも打ち込める高い強度が特長。一本の厚さは三・五ミリ、重さは約三十九グラムと一般的な鉄製品の半分ほどに抑え、持ち運びもしやすくした。
福久優司社長(42)は「軽くて薄いが、実証実験では地面に固定する力も既製品と同等だった」とPRする。先端の形状はシャープな日本刀を意識し、デザイン性も重視した。
八本セットで三千四百円(税込み)。七月十七日から、各地の新商品を取り扱うインターネットサイト「マクアケ」で先行販売を始めた。
同社はもともと、レジのレシートを切る刃や、かき氷などの業務用フードカッターが主力。昨秋の消費税増税で売り上げに影響が出たのをきっかけに、新分野の開拓を探ってい...
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