肉厚キクラゲ 食感楽しんで 大野で出荷最盛期
2020年7月31日 09時53分 (7月31日 09時53分更新)
大野市のキノコ農園で、中華料理などに使われるキクラゲの出荷が最盛期を迎えている。薄暗いハウスの中で三十日も大人の手のひらサイズに育ったキクラゲが次々に収穫された。
同市七板の「澤田きのこ園」では、ハウスにナラのチップなどで作ったキクラゲの菌床千個を管理。代表の澤田和彦さん(72)によると、県内でキクラゲの栽培農家は珍しい。
同農園では日光を避けたり、状況を見ながら散水したりして温度や湿度管理などに丹精し、今年も六月下旬から収穫が始まった。澤田さん方のキクラゲは肉厚でコリコリとした食感が強いのが特長。関西方面に出荷され、神戸市の中華街などでも使用される。県内でも生キクラゲと乾燥タイプが流通し、食感の良さからファンが増えているという。
収穫は十月下旬ごろまで続き、年間一トンほどを出荷する。澤田さんは「肉厚で食感が良い。湯通ししてワサビじょう油やぽん酢で味わうなどいろいろな食べ方を楽しんで」と勧めた。 (山内道朗)
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