顔に貼れる和紙マスク、美容院での感染防止に 可児の男性開発
2020年7月31日 05時00分 (7月31日 05時01分更新)
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美容院でも外さなくてすむよう、耳のひもがなく、顔に貼る美濃和紙製のマスクを、ブライダル商品販売「コンサルジュ」(愛知県春日井市)代表、猿渡和弘さん(59)=可児市光陽台=が開発した。素材は丸重製紙(美濃市御手洗)の抗菌成分入りの和紙を活用し、現在は試験販売中。八月上旬の発売を目指す。 (鈴木太郎)
美容院やサロンでは、客にマスクを外してもらうことが多い。各務原市須衛町で家族と美容サロン「ラルジュ」を営む副島進也さん(44)=北方町柱本南=が客や従業員の安全のため、長年取引がある猿渡さんに製作を依頼した。
美濃市片知出身の猿渡さんは地元で抗菌成分入りの懐紙を丸重製紙が発売したニュースを目にし、早速仕入れて試作した。副島さんの要望を聞き、化粧が落ちにくいよう、肌に触れる面積の少ないくちばし状のデザインを考案した。
縦一二・〇センチ、横一四・五センチの懐紙を折った単純な構造。ほおに触れる上部の二カ所に、アレルギー反応が起きにくい粘着剤を使った両面テープを貼った。くしゃみやせきで外れないよう、粘着力を強くした。あごの下側は固定せず、着用したままストローで飲み物を飲むことができる。ひも付きマス...
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