「浴衣着て 心晴らして」 帰国かなわぬベトナム人実習生2人に

2020年7月31日 05時00分 (7月31日 10時28分更新)
浴衣を着て散策を楽しむチャウ・ティ・タイン・フェンさん(左)ら=加賀市山代温泉で

浴衣を着て散策を楽しむチャウ・ティ・タイン・フェンさん(左)ら=加賀市山代温泉で

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加賀の西さん提案 山代温泉を散策


 新型コロナウイルスの影響で帰国できなくなったベトナム人技能実習生の女性二人が、浴衣を着て加賀市山代温泉で散策を楽しんだ。女性らと交流する同市大聖寺敷地の塗装業西直子さんが「少しでも気持ちが晴れれば」と誘った。女性たちは「楽しい思い出になった」と喜んだ。(小室亜希子)
 二人は市内の企業で働くチャウ・ティ・タイン・フェンさん(23)と、一年後輩のファン・ティミー・ズェンさん(21)。フェンさんは三年間の実習を終えて四月中旬に帰国予定だったが、入国が制限され帰国できなくなった。現在はコロナ禍に伴う特別措置で在留資格が六カ月間延長したため、同じ企業で働きながら、帰国できる日を待っている。
 本来なら「来日の記念に」と二月末に着物を着る予定だったが、感染拡大を受け取りやめていた。西さんは市内のベトナム料理店の看板制作を手掛けた縁でフェンさんらと交流があり、帰国できずに意気消沈する様子を見て「浴衣を着てみる?」と提案。最初はためらう様子だったが、ミスインターナショナルのベトナム人女性が山代温泉を訪れた際に浴衣を着た写真を見せると「着たい」と前向きになった。
 今月十八日、山代温泉のレンタル着物「加賀結衣」を訪れ、店主の谷口敦子さんに着付けてもらった。髪もきれいにセットしてもらい、二人とも楽しげにかいわいを歩き、写真を撮り合った。フェンさんは「着物を着るのは夢だったのでうれしい」、ズェンさんは「とてもすてきな着物を着られて、たくさんの思い出になった」と感謝した。
 西さんは「せっかく日本とご縁ができたのだから、ハッピーな気持ちになってもらい、日本で親切にしてもらったという思い出を持って帰国してほしい」と願っている。

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