コロナ、熱中症、学習遅れ対策 異例の夏に学校は試行錯誤

2020年7月31日 05時00分 (7月31日 05時04分更新)
マスクを着け、Tシャツとネッククーラーで授業を受ける生徒たち=浜松市南区の東部中で

マスクを着け、Tシャツとネッククーラーで授業を受ける生徒たち=浜松市南区の東部中で

  • マスクを着け、Tシャツとネッククーラーで授業を受ける生徒たち=浜松市南区の東部中で
 新型コロナウイルス感染防止策で新学期に約二カ月間休校となった浜松市内の小中学校では、例年夏休みに入っている七月末まで授業が続く。感染と熱中症の二重の防止対策の中で、教員も子どもたちも授業の遅れを取り戻すため試行錯誤し、異例の夏を迎えている。 (久下聡美)
 「廊下側は風が入らないので、とても暑くなる。マスクを一日中着けているのはつらい」。浜松市南区の東部中学校では、熱中症対策として登下校や授業中にTシャツの着用を認めている。生徒が過ごす教室に冷房がないため、多くの生徒が首元を冷やすネッククーラーにマスク姿で授業に臨む。杉山真也校長は「生徒の健康と安全を守り、どう学力を保障していくのか悩ましい」と漏らす。
 同校は、夏休みを約三週間短縮し授業時間を確保していく。教務主任の木下久一主幹教諭は「土曜の半日授業や平日七時間授業も検討したが、生徒の放課後の生活を考え、一日の授業時間数は通常通り行っている」と言う。
 休校となった四月と五月で計百五十時間を超える授業が消えた。夏休みと冬休みの短縮で約百二十時間を捻出し、スキー教室や職場体験学習などの一部の行事が実施できないため授業を行い、年内に必要な時間数を確保できる見通しだという。木下教諭は「一、二年生については学習習慣を身に付けることが第一。休校で評価材料も少ないため、一学期は成績を出さないことになった」と話す。
 受験を控える三年生の鈴木新菜さん(15)は「夏休みが短いのは残念。でも浜松で感染者が増えているので、この先また休校になったら入試にも影響が出るのでは」と不安を口にした。
 中学校では、平日の七時間授業など各校の実情に合わせて時間数を確保している。市内の大半の小中学校は三十一日に終業式があり、短い夏休みが始まる。

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