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1敗守った照ノ富士 5年ぶり優勝へ朝乃山との大一番に…八角理事長「照ノ富士に怖いものはない」

2020年7月30日 20時35分

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照ノ富士(左)が寄り切りで玉鷲を破る

照ノ富士(左)が寄り切りで玉鷲を破る

◇30日 大相撲7月場所12日目(両国国技館)


 元大関で東前頭17枚目の照ノ富士(28)=伊勢ケ浜=が玉鷲(片男波)を寄り切り、1敗を守った。13日目は、この日の取組で北勝富士(八角)をすくい投げで倒した新大関の朝乃山(26)=高砂=と1敗同士の対戦。関脇だった2015年夏場所以来の優勝へ向け、大一番を迎える。
 のど輪を受け、顔は真っ赤だった。張り手には張り手。闘志むき出しに、照ノ富士が真っ向勝負に応じた。かつては大関VS三役の構図で、過去5勝5敗と五分だった玉鷲を最後は組み止め、もろ差しから寄り切って1敗を死守した。
 取組後は首を振って乱れたまげを直しながら、土俵下の相手をギロリ。「落ち着いて取れて良かった。冷静にいこうと思った」。平常心を強調したが、平成生まれとして2015年夏場所で初めて優勝を果たした実力者の負けん気の強さが、目に見えて戻ってきた。
 13日目、優勝争いのトップタイとして、堂々と大関時代の「定位置」に戻ってくる。本来は役力士と対戦しない幕尻ながら、14場所ぶりの幕内復帰場所での快進撃を受け、朝乃山との一番が組まれた。三つどもえの一角だった白鵬が2敗に後退したことで、天王山の様相を呈してきた。
 見どころはずばり、両者得意の右四つ。八角理事長(元横綱北勝海)は、大関から序二段まで番付を落とす原因となった両膝の古傷を心配しながらも「照ノ富士に怖いものはない。優勝を知っているだけに、色気は出てくる」。どん底からはい上がった元大関が精神面で有利と見通した。
 初顔合わせながら、因縁もある。春場所前、出稽古先で朝乃山と鉢合わせた。「右が強いけど、こっちはまだまだ」と全体の稽古後に居残り、上手を取る動きを熱血指導した。「勢いのある人と胸を合わせると、こっちも自信になる」と話した通り、幕内復帰の原動力となった。
 「新」と「元」の大関対決は賜杯をたぐり寄せる舞台。「冷静に自分のできることをやるだけ」と、がっぷり四つでねじ伏せるイメージはでき上がっている。

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