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据えるのは監督の仕事、育てるのは先輩の存在…中日の“未来の4番”石川昂 ビシエドが元気なうちに育成を

2020年7月30日 11時35分

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8回表2死一塁、代打石川昂が右飛に倒れる

8回表2死一塁、代打石川昂が右飛に倒れる

渋谷真コラム・龍の背に乗って


◇29日 広島2ー0中日(マツダ)
 鈴木誠に打たれただけの松葉を責められるはずがない。先発投手は4試合連続でクオリティースタート(QS=6イニング以上自責点3以下)をクリア。それがチームの勝利に直結しない(2勝2敗)のが歯がゆい。野村から唯一の好機をつくったのが7回の無死一、二塁。ここでビシエドが併殺打に倒れた。
 4番打者の明暗。だからといって、打線を支えてくれているビシエドを責めるのも酷というものだ。ただ、竜の未来については少し考えさせられる試合になった。僕が「当たり前」だと思ってきた外国人の4番は、すでに主流から外れている。12球団のこの日の4番で、外国人はビシエドとオリックス・ジョーンズだけ。もちろん人種や民族の話を持ち出すつもりはない。だけど外国人には優秀であるほど、契約の切れ目で流出の危機がつきまとう。
 鈴木誠だけでなく岡本、山川、村上、佐野…。FAやポスティングはあるにせよ、和製かつ生え抜き4番のメリットは中長期の計算が立つ点だ。中日のU23を見渡す。どう考えても未来の4番候補は1人しかいない。
 「好投していた松葉さんのためにも何とか打ちたかったです」
 石川昂は8回に代打で登場。野村のカーブをバットに乗せたが、右翼・鈴木誠のグラブに収まった。巻き込んで引っ張ってもよし。右方向にもっと飛ばしてもよし。いつの日か、チームの苦境を一振りで打開したこの日の鈴木誠のような4番に育ってほしい。
 坂本や丸が岡本を守った。村上には山田哲がいる。佐野はソトやオースティンに助けられている。だからビシエドが元気なうちに…。4番に据えるのは監督の仕事だが、4番を育てるのは「傘」となれる先輩の存在だ。もちろん、すぐにとはいわない。高橋の故障が治り、近日中には2軍での英才教育が再開されるだろう。その先に…。味気ない完敗の夜、せめて未来の夢に浸りたい。
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