県内新たに6人感染 会社同僚4連休に沖縄旅行  新型コロナ  

2020年7月30日 05時00分 (7月30日 10時07分更新)
新たに新型コロナウイルスの感染が判明した男性らについて説明する窪田部長(左)ら=29日、県庁で

新たに新型コロナウイルスの感染が判明した男性らについて説明する窪田部長(左)ら=29日、県庁で

  • 新たに新型コロナウイルスの感染が判明した男性らについて説明する窪田部長(左)ら=29日、県庁で

 県は二十九日、福井市と坂井市の三十〜五十代の男性会社員六人が新型コロナウイルスに新たに感染したと発表した。六人は県内の同じ会社の同僚で、二十三〜二十六日の四連休に一緒に沖縄旅行をしていた。直近一週間の県内での新規感染者は計九人となり、県が定める「注意レベル」(一週間の新規感染者数がおおむね五人以上)に到達した。(籔下千晶)
 県内の感染者は累計百三十五人。注意レベルは「緊急事態レベル」(同二十人以上)に次ぐ段階で、三〜五月の県内第一波の収束後初めて。県は三十日に新型コロナの対策本部会議を開き、第二波への総合的な対策などを決める方針。
 県によると、六人は沖縄県の石垣島や西表島を訪れ、石垣島に三泊した。二十六日の帰宅直後から二十八日にかけて、五人にせきや発熱の症状があったためPCR検査を受け、二十九日に陽性と判明した。残る一人は無症状だったが濃厚接触者として検査を受け、同日陽性と分かった。
 六人で同時に旅行し、発症日も近接しているため、県は「旅行先での感染が強く疑われる」としている。六人の濃厚接触者は、同居家族計十三人が分かっている。旅行に行かなかった同僚十五人も含め、PCR検査を実施し感染の有無を調べている。
 県健康福祉部の窪田裕行部長は二十九日の会見で「県内では個別の発生事例が続いていて、波にはなっていない。『第二波』という状況にはない」との見方を示した。ただ、「一週間で(注意レベルの)九人感染は重い。対策を協議して三十日にも発表したい」と話した。

 発症まで3、4日 「旅行前に感染も」 福井大・岩崎教授が指摘


 
二十九日に新型コロナウイルス感染が発表された県内の六人について、県は旅行先の沖縄県での感染が疑われるとしている。ただ、感染症の専門家である福井大医学部感染制御部の岩崎博道教授は「感染から三、四日での発症は早すぎる気もする。現状では感染から発症にかかるのは五〜七日が多い」と違和感を示す。
 帰宅直後からせきなどの症状があった人もいるなど発症までの時間が短いため「沖縄に行く前に感染していた可能性もある」と指摘。「これからの県内の感染状況によって、どこで感染したのかも特定されていくはず」とみている。
  (藤共生)

県外で感染相次ぐ

7月以降5件中4件

 県内では七十五日ぶりとなる新型コロナウイルスの感染者が十二日に確認されて以降、県民が県外に出て感染するというケースが相次いでいる。七月に入ってからの新規感染者は十三人で、県外への訪問歴がある人とその同居家族が十二人を占めている。
 七月以降の県内での感染は、大きく五件に分類できる。京福バス運転手の感染を除いた四件が、県外で感染したと推定されている。それぞれが今月に仕事や帰省、学校見学などの目的で、東京、大阪、兵庫などに滞在していた。
 二十九日に感染が分かった六人も沖縄県をグループ旅行していた。沖縄県では今月上旬から米軍基地内で感染が拡大し、中旬からは本島中南部で一般住民の感染者が急増。米軍関係を除く感染者は二十九日に前日の二倍超となる四十四人が確認され、一日当たりの過去最多を更新した。感染者は累計で二百七十五人となっている。
 二十九日に県庁で会見した県健康福祉部の窪田裕行部長は「感染が拡大している東京だけでなく、継続して感染者が発生している地域にも行かないようにと呼び掛けている。県外への訪問はよくよく考えほしい」と訴えた。 (尾嶋隆宏、今井智文)

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