コースターに障害者アート 1日開業 クロスゲート飲食店

2020年7月30日 05時00分 (7月30日 10時14分更新)
先行して店舗で使われる3種類のコースター

先行して店舗で使われる3種類のコースター

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輪島さんら作品 作家に使用料、自立を支援


 金沢駅金沢港口(西口)に八月一日に全面開業する複合施設「クロスゲート金沢」の飲食店で、障害がある人たちの芸術作品が印刷されたコースターが使われる。金沢市などが本年度から取り組む「アウトサイダー・アート・プロジェクト」の一環で、権利使用料(ロイヤルティー)が作家に入る仕組みになっており、自立支援につなげる狙いがある。(堀井聡子)
 プロジェクトは、知的障害や精神障害がある人の創作活動を支援する「金沢アート工房」と、市内のアニメスタジオ「トンコハウス・ジャパン」と市が連携して取り組む。金沢アート工房の作家が作品を手掛け、版権管理をしているトンコハウスの関連会社「トンコハウス・パブリッシャーズ」が、権利使用料関連の業務を担う。コースターを飲食店に買ってもらい、その売り上げから使用料が作家に分配される。
 製作するコースターは計十種類、各五千枚。八月一日からは、まず三種類が登場する。先行して店舗で使用されるのは、本紙一面に作品が掲載されている輪島貫太さんが描いたキリンの絵、サルの絵の高峯梨紗さん、粘土でサメを作った高木重寿(しげとし)さんの作品。
 クロスゲート金沢二階のフードホールにある四店舗で、ドリンクを提供するときに使われ、客はコースターを無料で持ち帰ることができる。今後はさらに協力店の輪を広げ、全国展開も視野にいれる。
 市障害福祉課の担当者は「これまでは作品展を通して、障害者の芸術の魅力を伝えてきた。一歩進んで、創作活動を収入に、最終的に自立につなげたい」と期待を込めた。
 三十一日からは、金沢アート工房の作品展「金沢発信アウトサイダーアート」が、市役所第二本庁舎一階エントランスホールで開かれる。入場無料で、八月三十一日まで。土日祝日も開催する。

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