県企業庁で管水路利用し発電 ダイキン子会社と連携
2020年7月30日 05時00分 (7月30日 05時01分更新)
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県は、ダイキン工業(大阪市)の100%子会社「DK−Power」(大阪府吹田市)と連携し、近江八幡市で、県企業庁の給水管水路を利用した県内初の「マイクロ水力発電システム」を本格稼働させた。
同市内にある企業庁馬渕浄水場では、琵琶湖からくみ上げた水を市内外計六カ所の調整池や配水池に送水している。このうち今回、同システムが設置された企業庁長福寺分水所から近い瓶割山(かめわりやま)調整池(水位一九八・四二メートル)と市管理の岩倉配水池(同一五〇・八〇メートル)では落差が大きく、これまで岩倉配水池へ送る水は弁で水圧を落としていた。このエネルギーを有効活用して発電する。
発電装置はダイキン工業滋賀製作所(草津市)が、空調事業で培ったモーター・インバーター技術を応用して開発。最大発電出力は三十五キロワット。年間発電電力量は十七万三千キロワット時で、一般家庭約五十軒分の年間電気使用量に相当する。二酸化炭素(CO2)の削減効果は年間八十六トン。
事業期間は二十年。DK−Powerはシステムの設計から設置、運用保守などすべてを担う。設備投資のほか、二十年間のランニングコストと市へ支払う固定資産税などを...
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