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朝乃山は苦手の輝圧倒して連敗免れ1敗並ぶ「10番勝って11じゃなくて…優勝が大関の務め」目標を上方修正

2020年7月29日 21時43分

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朝乃山(右)が寄り切りで輝を下し1敗を守った

朝乃山(右)が寄り切りで輝を下し1敗を守った

◇29日 大相撲7月場所11日目(両国国技館)

 大関朝乃山(26)=高砂=は輝を圧倒して連敗を免れ、返り入幕の照ノ富士とともに1敗のトップに並んだ。ただ一人の勝ちっ放しだった横綱白鵬(35)=宮城野=は小結大栄翔に押し出されて初黒星を喫した。
 前へ前へ、左上手にこだわらなかった。朝乃山は過去2勝5敗と苦手だった輝の突き押しをかいくぐって体をぶつけ、もろ差しから寄り切って1敗を守った。左前まわしを引けずに慌てふためいて大関初黒星を喫し、土俵下でうつむいた10日目の自身の弱さを振り払った。
 2桁まで白星を積み重ねても冷静そのもの。勝ち残りの土俵下、白鵬の連勝ストップを静かに見届けた。再び優勝争いで並走状態となり、ついに賜杯を意識した2文字を言葉にした。
 「10番勝って11じゃなくて、その上の12、13…。優勝が大関の務め」。喜びもそこそこに、目標を最大限まで上方修正。しかし直後に「意識しないで。僕もあまり口にしたくないので」。緊張を認める付け足しの一言に、新大関らしい初々しさがにじみ出た。
 前日の悔しい取組後、師匠の高砂親方(元大関朝潮)からは前に出る原点回帰を説かれ、即座に実践。武器は右四つだけじゃない。柔軟性と心の強さを見せつけた。
 かつて負けた日は「意識不明になりました」と酒をお供にリセットする日もあったが、安易な逃げ道は断った。土俵の悔しさは土俵でしか晴らせない。「日付が変わったら切り替え。験直しはしない。ここまで来たら関係ないと思うし、自分自身の戦いだと思う」と自らに言い聞かせるように語る。
 新大関の心意気に応じるように、八角理事長(元横綱北勝海)も「ここまで来たら優勝だよ。欲を出してほしい、どんどんね」と、期待感を隠さなかった。
 白鵬との直接対決を残す最終盤。新大関の優勝は1場所15日制が定着した1949年夏場所行以降、5人しかいない。直近では白鵬が2006年夏場所でマークして以来という高いハードルとなるが、今後の連勝街道はそのまま、相撲人生で一度しか挑めない新大関Vという歓喜の結末につながっている。

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